もがみ級フリゲート艦みくまの進水式。JMSDF picture.
三菱重工業で海上自衛隊向けFFMもがみ級フリゲート艦四号艦「みくま」が12月10日進水した。同級は海上自衛隊が調達を進める次世代フリゲート艦でFFMと呼ばれる。
一号艦もがみは2021年3月に三菱重工が進水させており、三井E&Sが岡山で二号艦くまのを2020年11月に先に進水させていた。三号艦のしろは三菱重工で2021年6月進水した。
同艦は大分県の三隈川にちなみ命名され、同級各艦は国内河川の名をつけている。同艦は同造船所で艤装工事に入り、2022年末から2023年初頭の引き渡しを予定する。
同級はFFM(30FFM)との名称で多任務フリゲート艦として海上自衛隊向けに建造される。計22隻が就航する予定だ。
各艦は三菱重工長崎造船所と三井E&Sのある岡山で建造される。
もがみ級FFMの諸元
「みくま」の進水式JMSDF picture.
FFM多任務フリゲート艦は満排水量5,500トン、全長132.5メートル、全幅16.3メートルで最高速度は30ノット超、乗組員は90名と極めて少ない。これは高度の自動化を採用したことで実現した。
FFMは以下の各種武装装備品を搭載する。
BAEシステムズ製Mk.45 mod.4 5-インチ砲 ×1
日本製鋼所製J12.7mm遠隔操作兵器システム ×2
Mk.41 VLS
レイセオン製SeaRAM ×1
MHI 製 17式対艦ミサイル ×8
三菱電機製OPY-2 多機能レーダー
三菱電機製OAX-3EO/IR センサー
日立製OQQ-11 機雷ソナー
NEC製OQQ-25対潜ソナー(VDS/TASS)
UUV (MHI製OZZ-5) ・USV (型式不明) を掃海任務に
機雷敷設も可能
Mk.41VLS搭載の予算化について
当初、もがみ級FFMにはMk.41VLSの搭載は想定しながら調達していなかった。だが令和3年度補正予算によりFFM2隻分のVLS調達のめどがたった。VLSは16セルで、74百万ドルを調達にあてる。令和4年度予算ではFFM9番艦、10番艦用にVLS調達予算を要求している。このため補正予算で調達するVLSは1号艦から8号艦のいずれかに搭載される。■
Japan’s MHI Launches ‘Mikuma’ 「みくま」Fourth FFM Mogami-class Frigate for JMSDF
Xavier Vavasseur 10 Dec 2021
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