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黒海上空に展開するISR機材でクリミア半島、ウクライナの情報収集にあたる米空軍NATOにロシアが神経を尖らす。RQ-4グローバルホークの動きに特に注目。(Warrior Maven)

  米空軍のRQ-4グローバルホーク無人偵察機をはじめとするNATOの偵察機が、黒海からクリミア半島をはじめウクライナ南部を監視している 米 空軍のRQ-4グローバル・ホーク無人偵察機をはじめNATO偵察機は、ウクライナ軍が攻撃する上で重要な目標を見つけ、送信し、あるいは「照らし出す」方法として、黒海からクリミア半島とウクライナ南部の他の地域の監視範囲内を旋回している。 一般的に言って、国防総省は、ウクライナの戦争努力を支援する米国とNATOのISR努力をかなりオープンにしているが、安全保障上の制約の重要性と、ロシアの攻撃から米国とNATOの重要な資産と技術を保護する必要性を考慮すると、具体的な情報を得ることは当然のことながら困難だ。 クリミア近郊で米空軍の無人偵察機グローバル・ホークが巻き込まれた最近の具体的な事件から、グローバル・ホークやその海上配備型であるトライトンのような、より大型でステルス性の低い無人偵察機の継続的な有用性に関する分析の重要なポイントを紹介しよう。ロシア国防省は、クリミアの射程内にある黒海上空で米空軍のグローバルホークと対峙し、「撃退」または引き返さすためSu-27を派遣したと発表した。 グローバル・ホークはノースロップ・グラマンがアメリカ空軍のために製造した無人機だが、日本などのアメリカの主要同盟国や監視を必要とする友好国にも輸出されている。従って、ロシア国防省はドローンがアメリカ空軍によって運行されたことを示唆、あるいは示していると言うかもしれないが、このシステムは多くのアメリカの同盟国でも操作できるため、その可能性は低いかもしれない。 一般的な意味で、ロシアのS-500やS-400のようなハイテク防空ミサイルの進歩は、空軍と国防総省が近年、より小型で、より高速で、よりステルス性の高いドローンを設計し、ISRでエリアを覆い尽くし、冗長性を構築し、人間のパイロットのリスクを減らしながら敵の防空ミサイルをテストすることができる「ドローン群」の開発に取り組んでいる主な理由である。 例えば、グローバルホークのような、大型かつ低ステルスのISRプラットフォームが、"ニア・ピア "の脅威環境で適切かつ効果的であり続けることができる作戦コンセプトの検証や強化などである。このような可能性はますます低くなると考えられており、グローバル

U-2全廃してもグローバルホークに19億ドル改修しないと使いものにならないのか

予算が潤沢であればミッションごとに複数の機種を維持できたのですが、昨今の予算環境では贅沢なことは言えなくなっています。しかし海軍と同様に政治が機種選択にいらぬ口を出してくると空軍も大変ですね。ISRは大変重要な分野なので、超高度を飛行できないグローバルホークを残し、U-2を全廃することで禍根を残さないことを祈るばかりです。 Global Hawk Needs $1.9 BN in Upgrades Before U-2 Can Retire UAS Vision, 11 June 2014 ノースロップ・グラマン RQ-4グローバルホーク無人偵察機が現行の ロッキード U-2の全ミッションを引き継ぐには総額19億ドルの性能改修が必要と判明した。米空軍はU-2全機を退役させて予算節約を期待している。 「高高度ISR用には一機種しか維持できない」とロバート・オットー中将Lieutenant General Robert Otto(ISR担当副参謀総長)は語る。「もしグローバルホーク改修予算がないと各現場司令官に同機の利用を理解してもらえない」と同中将は空軍協会のイベントで話している。 改修内容は地上局以外に通信・画像送信能力、また機体に搭載された気象レーダーも含む、と同中将は話している。米空軍によるとすべての作業を完了するには6年かかり、費用は19億ドルだという。 空軍は今年早々に2012年に決定していたグローバルホークのブロック30機処分方針を撤回し、逆にU-2を全廃しようとしている。 わずか二年前には米空軍はグローバルホークの運用費用が高いとしていたが、その時点で同機をモスボール保存する案には議会の強い拒否反応が示されていた。 オバマ政権の2014年度予算要求では国防総省からRQ-4の運航コストの削減ができたとの報告があり、同機を温存し、U-2を全廃したいとしている。チャック・ヘイゲル国防長官によればこの決定は僅差で決まったという。■

USAFグローバルホーク2機を三沢基地に5月より配備

US Air Force to Send Two Global Hawks to Japan UAS VisionがStars and Stripes記事を紹介する形でグローバルホークの三沢基地配備を伝えています 。 米空軍が運用する無人偵察機では最大の寸法を誇るグローバルホークが2機日本に常駐することになった。日本へは初の配備で今夏に実施米空軍が発表した。同時に人員40名が三沢空軍基地に5月から10月にかけ派遣されると三沢基地の第三十五戦闘機隊の広報担当が明らかにした。 「グローバルホークのような高性能機材を日本に配備することには戦略的な意味があり、日本及び周辺国の安全保障に一層の貢献をすることになります」と同上士官が電子メールで回答した。 同機と人員はグアムのアンダーセン基地から移動する。グローバルホークの運用はカリフォーニア州から遠隔操作されており、グアムには三年前から常駐している。 グアムから発進した機体は2011年3月の地震、津波、原子力発電所の危機状況の救援でカギとなる役割を果たしている。さらに昨年の台風被害を受けたフィリピン上空も飛行している。 また同機は北朝鮮の核兵器開発状況、中国海軍の作戦行動を監視している。両案件とも日本政府には重大な関心事項であり、日本も同型機3機導入の検討を承認したばかりだ。メーカーのノースロップグラマンは日本が同機を選択することで自信を持っている。 「当社が期待するのは理由あってのこと」と同社地域担当副社長のカーティス・オーチャードCurtis Orchardが日本で発言している。一方、同社の戦略用高高度長時間航空機部門の副社長ジョージ・ゲラGeorge Guerraによると韓国、オーストラリアも同機へ関心を高めており、とくにとくオーストラリアは実際に海上監視に特化したトライトンの調達を交渉中だ。 ノースロップ・グラマンはNATO加盟13国で形成したコンソーシアム向けにグローバルホーク5機を追加生産中で、NATOの機材は米海軍のトライトンともにシシリアのシゴネラ基地から運用される。同基地には米空軍所属のグローバルホークがすでに配備中 三沢基地配備のグローバルホークは太平洋全体にわたるミッションを支援することになる。「二機で相当の地域をカバーできます」(ゲラ)とし、グアム発進

グローバルホーク4機を調達する韓国の戦略的目標は?

South Korean Global Hawks Set For 2017-19 Delivery By Bradley Perrett perrett@aviationweek.com Source: AWIN First aviationweek.com November 04, 2013 韓国は ノースロップ・グラマン RQ-4ブロック30仕様のグローバルホーク無人偵察機計4機を2017年から2019年にかけて受領することとなり、北朝鮮のミサイルを発射前に探知するセンサー装備の中心とする。 米政府による契約交付は2014年になりそうで、それに先立ち米韓政府間の合意が年末に成立すると、ノースロップ・グラマン幹部が説明。ただし韓国国防省は政府間契約を来年第一四半期に成立させたがっており、機材は米海外軍事販売制度で引き渡す。 韓国の支払い総額想定は9,000億ウォン(850百万ドル)で、国防省は2017年の採用を期待する。ノースロップ・グラマンは2019年に引渡し完了としている。 同機には画像処理装置は装備されるが、信号情報収集装備はつかない。機内に搭載スペースがあるが、米政府が供給を認めないと装備は支給されない。現状での韓国のグローバルホークは米空軍が運用中の画像処理専用ブロック30機体と同程度となる。 同機取得は韓国の2005年以来の希望だが、米国に正式要請したのは2009年のこと。同機は韓国の滞空無人機構想 Hovering Unmanned Aerial Vehicle (HUAV) の想定性能を実現するもので、これとは別に韓国は中高度飛行無人機 Miniature Unmanned Aerial Vehicle (MUAV)   構想を開発中だ。導入に障害となるのはミサイル技術管理制度 Missile Technology Control Regime で長距離ミサイルとともに無人機の普及を防いできた同制度だが、米政府はグローバルホークに同制度を適用しないと決めた。 韓国は同機の離着陸を実施する地上ステーション整備も進める。韓国空軍はRC-800 電子情報収集機(ホーカー800ビジネスジェットの改装)を運用しているのがソウル南方の城南基地 Seongnam だが、北朝鮮からわずか55Kmの地点でS-200

グローバルホークの将来に不安材料①ブロック30早期退役を回避したいノースロップの事情

Northrop Proposes Cost Cuts, Sensor Change To Save Global Hawk By Graham Warwick Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek.com May 17, 2013 Credit: Northrop Grumman ノースロップ・グラマン がグローバルホーク無人機の存続に努力しているのは米空軍が機齢が若いRQ-4Bブロック30を早期退役させ、代替するはずの ロッキード U-2を優遇しようとしているためだ。 同社からはブロック30各機の運用コスト削減と航続距離拡大、電子光学赤外線画像センサーの解像度向上が内容の自主提案が固定価格で出ており、同機を2014年度以降も運用可能にしようとしている。 「議 論の中心が運用コスト・支援コストの削減と航続距離延長、解像度向上にあることは承知しています」とノ ースロップ・グラマンエアロスペースシステムズ 社長 トム・ヴァイス Tom Vice, president of Northrop Grumman Aerospace Systemsは語る。 同 社は同機の委託ロジスティクス支援contractor logistics support (CLS)で10年間固定価格制の契約提案を米空軍に送っている。これでブロック30の時間あたり飛行コストcost per flight hour (CPFH)を2011年度実績比で4割下げるという。 さらに今回の固定価格提案には航続距離・解像度の向上のためU-2のSYERS-2多周波数帯センサーまたは湿板式光学式パノラマカメラ Optical Bar Cameraをブロック30機体に空軍予測を下回る破格の価格で装着する内容も含む。 米空軍が.議会向けに作成した報告書ではブロック30とU-2の2012年度CPFHはでグローバルホークが $33,564、U-2が$33,407で「ほぼ同額」としている。 .ただ目標地点への移動時間が長くなる傾向があり、長距離飛行で優れるグローバルホークがU-2より運用コストが下がるはずで、その理由として超高度飛行に投入する機数を減らせるからだと同報告書は指摘してい

グローバルホークが不時着

Global Hawk Emergency Prompts Hard Landing aviationwek.com 6月1日 米空軍所属グローバルホーク無人航空機システム(UAS)が飛行中に緊急事態に遭遇し、エドワーズ空軍基地に5月28日不時着する事態になっていたことが空軍関係者から明らかになった。緊急事態は同日夜間に発生し機体は乾湖に着地したという。該当機はブロック20の機体で主翼を延長し、3,000ポンドのペイロードを搭載可能。空軍はこの型にゆくゆくはU-2が実施している高高度監視活動の実施を期待している。飛行は同機の離発着重量増加を目指した限界テストの一環と思われる。 ただ、事故発生のタイミングが悪い。アシュトン・カーター(新任ペンタゴン調達トップ)が国防調達委員会(DAB)の検討の一環としてグローバルホークを取り上げる予定の前夜に発生したのだ。米空軍関係者がカーターに対し同事件を説明したが、調査結果未着につき結論は伝えていないという。DABはブロック20/30のグローバルホークの初期作戦能力試験および評価方法を作成中。