スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

11月, 2019の投稿を表示しています

防衛省がイージス・アショア用レーダーをロッキードに発注

。 Credit: Lockheed Martin ADVERTISEMENT コメント  設置予定地への説明の不手際から不信感を持たれているイージス・アショアですが弾道ミサイル、巡航ミサイル防衛の整備のためにも「迷惑施設」ではないとの認識を現地の皆さんには持ってもらいたいものです。とはいえ、MDの整備を快く思わない外国勢力に同調する国内勢力も反対運動を展開してくるはずなので防衛省の力が試されますね。 Japan Awards Contract to Lockheed Martin for 2 Solid State Radars for Aegis Ashore Batteries Japan’s defense ministry has awarded a contract for the delivery of two SSR antenna sets for two planned land-based Aegis Ashore ballistic missile defense systems. 防衛省がイージス・アショア基地2か所用のSSRアンテナを発注。 By Franz-Stefan Gady November 27, 2019 https://thediplomat.com/2019/11/japan-awards-contract-to-lockheed-martin-for-2-solid-state-radars-for-aegis-ashore-batteries/ 防 衛省は ロッキード・マーティン に半導体レーダー(SSR)2基の製造納入を発注した。陸上配備のイージス・アショア施設用で現地設置は2020年代中頃になると同社は11月20日発表。 SSRは米政府制式名称AN/SPY-7(V)1でイージス・アショアシステムの一部となり、「高性能弾道ミサイルを探知、追尾、交戦」する「頼りになる装備」が日本に生まれるとし、従来のSPY-1の数倍の探知距離と感度で、標的多数に同時対応可能な実証ずみ装備と同社は説明。 日本は レイセオン のSPY-6レーダーと比較の上、SSRを2018年7月に採択した。SSRのライフサイクルコストの低さに加え総合的に性能が高いことが決め手となったと防衛省は説明

JSI改修で、日本はF-15とF-35の併用でいっそうの防衛力整備を目指す

F-15JをJSI仕様に改修し、日本はF-35と任務棲み分けを模索するはず はじめに F-15Jの改修事業がいよいよ現実のものとなります。名付けてJSI。米空軍が導入するF-15EXと別のアプローチになりますが、一時は行く末が心配されながら老朽化だけ進行していた航空自衛隊のF-15に活路が生まれ、2030年代まで第一線の座についていてもおかしくありません。ただし、中国ロシアの相次ぐ領空接近事例のため各機の耐用年数をくいつぶしているわけで、F-15を引き続き稼働させればどこかの時点で日本も新造F-15の導入を検討することになるのでは。その際は生産ラインは米国にしか無いため、機材輸入となるのでしょうね。 Check Out Japan's Plans for a Souped-Up F-15J Fighter Jet But will it happen?  by David Axe   November 28, 2019  Topic: Technology   Region: Asia   Blog Brand: The Buzz   Tags: F-15 Japan F-15 Fighter Military Technology https://nationalinterest.org/blog/buzz/check-out-japans-plans-souped-f-15j-fighter-jet-100537 Key point: The F-15J is already very good, but Tokyo wants to upgrade them even more. 米国務省は総額45億ドルで98機のボーイングF-15J戦闘機を新仕様で大幅性能向上した「日本向けスーパーインターセプター」(JSI)に改修する日本政府の要望を2019年10月採択した。 JSIは航空自衛隊で調達が始まっているロッキード・マーティンF-35と併用されることなり、相互に補完する見込みだ。一方で米空軍もF-15とF-35の混合部隊の運用を模索している。 日米両国の空軍部隊はステルス機非ステルス機の長所短所のバランスを取ろうとしている。両機種とも単価100百万ドル近くだがそれぞれ別の性能を実現している。

20年度国防予算が未成立でもボーイングはF-15EX事業を推進中

ボーイングがF-15EX事業の進捗状況を報道陣に公開 Image: Boeing rendering of a digital model of an F-15 はじめに ボーイングのF-15EX事業は国防予算の行方がスッキリしない中でも同社が進めているようです。デジタル製造技術が進展してきたことで機体は同じでも製造工程はガラリと変わりそうですね。その効果が本当に宣伝文句通りなのか注視したいところです。National Defense 記事をご紹介します。 JUST IN: Boeing Says F-15EX Initiative Progressing Despite Budget Impasse 11/22/2019 By Jon Harper https://www.nationaldefensemagazine.org/articles/2019/11/22/boeing-says-f-15ex-initiative-progressing-despite-budget-impasse ボ ーイング はF-15EX試験機合計2機の2020年末納入に向け作業を続けているが、議会で成立の目処がついていない予算を意識している。 2020会計年度の国防再出法案は未通過のままのため、ペンタゴン始め連邦政府は10月1日からは継続予算決議(CR)で機能中だ。ただし継続措置のためF-15EXはじめ新規事業が抑制されるのが国防総省に悩みのたねとなっている。 空軍は今後5年で同型機80機を調達予定で、最終的に144機にする。 「全機分の契約が下ればいいのですが、歳出法案が決議されないと実現しません」とボーイング・ディフェンス・スペース・セキュリティ副社長プラット・クマールが11月18日セントルイス本社で記者団に語っている。「現在は状況把握に努めており、当社はCRとは別に先行して投資支出しており、契約交付を見越した動きを展開してます」 議会は予想通り別の継続予算決議を採択し、12月20日まで2019会計年度と同等の予算執行が可能となった。 「継続措置が長引けば当社にはテスト機材の納入でプレッシャーになります」(クマール)同社は3月での契約交付を期待し、9ヶ月以内に2機を納入したいという。 EXは現行のF-15か

台湾はなぜM1エイブラムズ戦車100両売却を米国に要望したのか---中国の台湾侵攻の可能性は?

Why Does Taiwan Need M-1 Abrams Tanks?  Is this just a total waste of money or a powerful weapon to stop China if they invade?   予算の無駄使いなのかそれとも中国侵攻の阻止で威力を発揮するのか by Michael Peck November 23, 2019   Topic: Security   Region: Asia   Blog Brand: The Buzz   Tags: Taiwan Abrams Tank U.S. Military China War https://nationalinterest.org/blog/buzz/why-does-taiwan-need-m-1-abrams-tanks-99207 はじめに トランプ政権により台湾への武器輸出が大幅に増えそうです。F-16Vにつづく目玉がM1エイブラムズ戦車なのですが、台湾でなぜと感じた向きもすくなからずあったはずです。あらためて今回の案件の背景を見てみあしょう。 NATIONAL INTERESTによる解説  米国務省が台湾の要請に応じM1A2Tエイブラムズ戦車108両の売却を承認した。総額20億ドルで、M88A2ハーキュリーズ戦車回収車両14台、120ミリ各種砲弾も含む。 国防安全保障協力庁は今回の売却で域内軍事バランスに変化が生じないと説明。台湾を中央の指示に反した一地方とみなす中国は、猛烈な反発を示している。  だが本質的な疑問がある。台湾が中国による侵攻から自国防御にあたるのはいいとしても主力戦車がリストのトップに来る必要があるのだろうか。  まず、台湾は島国である。台湾を武力制圧するため中国は幅110マイルの台湾海峡をはさみミサイル、空爆、揚陸作戦、空挺部隊で圧倒的な威力の攻撃を実施してくるはずだ。台湾に一定の部隊を上陸させても台湾さらに米国の防衛体制にさらされるはずだ。そうなるとM1A2の108両と旧型M60A3、M48の約500両が沿岸地区で反撃に出る。ナチス・ドイツがノーマンデイで悟ったように、防御は用意ではない。攻撃側は奇襲により局地的な優越性を得られるが、防衛側は砲撃爆撃に

イラン偵察に米軍はRQ-170センティネルを投入している

Yes, America Is Using Stealth Drones to Spy on Iran It is very likely. by David Axe November 21, 2019  Topic: Security   Region: Middle East   Blog Brand: The Buzz   Tags: Stealth Stealth Drones RQ-170 Iran U.S. Navy U.S. Air Force   https://nationalinterest.org/blog/buzz/yes-america-using-stealth-drones-spy-iran-98352 Key point: Drones carry less risk to human pilots, but are easier to escalate with. 米 軍が中東で展開中の機材にはF-15E戦闘爆撃機、F-22・F-35ステルス戦闘機、B-52爆撃等がある。 だが米国と域内同盟国サウジアラビア等の緊張がエスカレートし、イランおよびイラン支援を受けるイエメンのフーシ反乱勢力が他方に控える中、別の機材を投入する検討があってしかるべきだ。 ペンタゴンはペルシア湾岸で広範囲な偵察情報収集活動を展開中で、衛星、無人機、地上及び海上配備のセンサー類を駆使している。 イランが2019年6月に米海軍のグローバルホーク無人機を撃墜し、この体制に陰りが見えた。だが、別のステルス機を投入すれば高高度飛行可能だが非ステルスのグローバルホークの補完ができる。 米空軍はアラブ首長国連邦でRQ-170センティネル・ステルススパイ機の運用にふさわしい航空基地を2010年に調査している。 情報の公開法でジャーナリスト、ジョー・トレヴィシックが入手した文書には空軍の航空戦闘軍団が内部メモを回覧しており、「配備前調査」としてアル・ダフラ航空基地にRQ-170を展開する調査をしたことがわかる。 RQ-170部隊は小規模ながら関係なく多忙だ。第30偵察飛行隊は空軍とCIAの共同部隊で通常はネヴァダ州トノパに駐留し、30機近くあるRQ-170を運用する。同期は ロッキード・マーティン が2000年代初頭に製造

米英安全保障の新時代へ 英空母で米海兵隊機材を運用

UK, US Enter New Era: ‘Unprecedented’ Carrier-Sharing Plan “We’re not talking about interoperability anymore, we’re talking about proper integration to a level we’ve never seen,” Fleet Commander Vice Adm. Jerry Kyd told me on the deck of the UK's new carrier.   By   PAUL MCLEARY on October 21, 2019 at 1:44 PM   https://breakingdefense.com/2019/10/uk-us-enter-new-era-unprecedented-carrier-sharing-plan/ 一国では十分な安全保障が実現できない時代になっているのでしょうか。これまでの同盟関係の先をゆく運用統合が始まっています。NATO加盟国によるAWACSや大型輸送機の共同運行、仏独両国の部隊運用に加え、イギリスの新鋭空母が米海兵隊のF-35B運用を始めます。価値観を共有する同盟国であることが第一の条件のようですが、翻って日本はだれと組めるでしょうか。 英海軍が自国保有機のVTOL着艦を新鋭空母で初めて実施した。. Pic: Paul McLeary) <HMSクイーン・エリザベス艦上にて> 米海兵隊のF-35B部隊が英新鋭空母艦の処女航海で艦上展開をする。これだけ親密な同盟国同士でさえ「前例のない」一歩となる。 「共同作戦体制はもはや話題ではない。いままでにない統合体制の適正なレベルを話題にしています」と英艦隊司令官ジェリー・キッド中将が大西洋上で航空機の離着艦を訓練する同艦で語った。 英空母での米海兵隊運用は「開闢以来前例が無い」と同中将は述べ、「同じことができる別の2国の組み合わせはないでしょう」という。 キッド中将以下英海軍関係者は米英両国の「特別関係」を高評価する。米海軍トップは世界の反対側から両国海軍の密接な連携の理想を語っている。 「両国の作戦環境では共通の価値観とあわせ集団的対応が海洋安全保障で