These Five Japanese Weapons Are Ready To Take On China's PLA
Japan has been heavily investing in its Self-Defense Forces.
November 11, 2019 Topic: Security Region: Asia Blog Brand: The Buzz Tags: JapanChinaJSDFMilitaryU.S. Military
日中関係は2010年以降は悪化の一途だ。最初は日本領海内で創業していた漁民の逮捕からエスカレートし一連の不愉快な事件発生につながり、とくに尖閣諸島をめぐる対立が生まれている。
対立はいまのところは国の沿岸警備隊や軍用機の遭遇にとどまっているものの両国関係は悪化の一途だ。いつの日にか不愉快な事態が軍事行動に一気に駆け上がらないとは言えない。今回は有事に際して中国が警戒すべき日本の軍事装備5点を紹介する。
そうりゅう級ディーゼル電気推進潜水艦
そうりゅう級は通常型潜水艦としては世界最先端の存在だ。潜航時排水量4,100トンの同艦は浮上時13ノット、潜航時は20ノットを出す。スターリングエンジンによる大気非依存型推進装置を搭載した通常のディーゼル電気推進潜水艦より長く潜航できる。
艦首に魚雷発射管6門があり、89式高速ホーミング魚雷と米製サブ-ハープーンミサイル20発を搭載するほか、巡航ミサイルも運用できる同艦は先制攻撃に最適と言える。ただし日本の政界が是認した場合に限られる。
そうりゅう級は12隻建造。中国の人民解放軍海軍で潜水艦部隊の増強が続いているため、日本は潜水艦部隊の規模を従来の16隻から22隻に増強する決定を2010年に下した。
戦後日本では潜水艦を主要侵攻ルート数カ所に集中配備することとしてきた。すなわち津軽海峡、対馬海峡、関門海峡、宗谷海峡の4箇所で、冷戦時代からソ連が有事に日本侵攻に踏み切る事態を恐れていた。これをより中国を意識した体制にすると尖閣諸島や琉球諸島を念頭におくことになり、東シナ海や日本海への前方配備が実現するかもしれない。
中国が日本の潜水艦部隊を恐れるのは対潜戦が中国の弱点であるためだ。中国はASWを有事に体験したことがなく技量装備両面で遅れている。一方の日本は潜水艦運用の体験を長年に渡り維持している。日本の潜水艦乗員はよく訓練を受けており、米海軍の乗組員と遜色ないといわれる。
F-15J戦闘機
次は航空自衛隊のF-15J制空戦闘機で、米F-15イーグルの日本版で細かい差異があり、三菱重工業が国内生産した機体だ。
搭載するAAM-5赤外線ホーミングミサイルは米サイドワインダーに似る。さらにAAM-4B中距離レーダー誘導ミサイルは世界でも例の少ないアクティブアレイレーダーシーカーを備え、中国にはない種類のミサイルで、有効射程とロックオン性能によりF-15Jに中国機と一線を画す優位性を実現している。
F-15Jは200機超生産されたが、製造後30年超の機体で新世代中国機に対する優位性を実現すべく、毎年十数機が改修を受けており、新型電子対抗装置(三菱統合電子戦装備)、前方監視赤外線探査追尾能力を搭載している。
F-15Jは日本の最前線で外国軍事勢力に対抗している。2013年の航空自衛隊は延べ567回も海外機への対応で出撃し、記録を更新した。沖縄には一個飛行隊20機が駐留し、尖閣・琉球諸島を守備範囲としているが、与那国島に小規模分遣隊を置く案が検討中である。
旧式化が進むとは言え、F-15Jは人民解放軍空軍(PLAAF)にとっては強敵である。配備開始から30年が経過しているが、中国の現役戦闘機と互角に立ち向かえる。世界規模ではF-15の威力は伝説となっており、敵機撃墜計104機に対し喪失はゼロである。
あたご級誘導ミサイル駆逐艦
2隻あるあたご級は日本で最高性能の水上戦闘艦で各種ミッションをこなす設計だ。満排水量1万トンのあたご級は第二次大戦中の巡洋艦に匹敵する艦容を誇る。米国が開発したイージスレーダーシステムにより移動防空装備としての性能を誇り、航空機のみならず弾道ミサイルの排除が可能だ。
あたご級が搭載するのはMk.41垂直発射ミサイルサイロ96本でSM-2艦対空ミサイル、SM-3弾道ミサイル迎撃弾またはASROC対潜ロケットを運用可能。対艦攻撃手段としてはSSM-1B対艦ミサイル8本があり、ハープーンミサイルとほぼ同等の存在だ。その他5インチ砲一門とファランクス近接兵器2基がある。潜水艦にはSH-60シーホークヘリコプター一機および73式対潜魚雷発射装置6門を艦上に備える。
あたご級はこんごう級の発展形で、垂直発射セルが6門増加され、ヘリコプター格納庫が加わった。両級ともイージス防空レーダーを備える点で共通するが、あたご級は当初は弾道ミサイル防衛改修を受けていなかった。北朝鮮と中国の弾道ミサイル脅威が強まり、あたご級は更に2隻が建造され、全艦が弾道ミサイル対応のソフトウェア改修を受ける。これで日本には弾道ミサイル対応の駆逐艦が8隻そろうことになる。
改修後のあたご級は強力な防空艦になる。有事には中国は短距離中距離弾道ミサイル多数を日本、米国の艦船・航空基地やその他軍事施設にむけ発射してくると見られる。あたご級駆逐艦には尖閣諸島や琉球諸島に強力な対空防衛を提供する。SM-2ブロックIIIB対空ミサイルは射程90マイルで、あたご級一隻で565平方カイリの空域ににらみを効かせることが可能だ。
いずも級「多用途艦」
満排水量27千トン全長800フィートのいずも級ヘリコプター駆逐艦は戦後日本で最大の海軍艦艇である。公式には「ヘリコプター空母型護衛艦」というのがいずもの呼称だが2015年に就役した。いずも級は2隻建造された。
いずも級は先に建造されたひゅうが級と同様に空母に似た艦容を誇る。ただし海上自衛隊はいずもを多用途艦と位置づける。全長にわたる飛行甲板と機体格納庫を使いヘリコプター14機を搭載する。SH-60対潜ヘリコプターで広範な海域で潜水艦を狩ることができる。
また揚陸任務にも使える。2013年の日米共同演習ドーン・ブリッツでひゅうがは陸自のCH-47チヌーク輸送ヘリやAH-64アパッチ攻撃ヘリの海上航空基地となった。有事にはいずもは第一空挺部隊あるいは西部方面普通科連隊をヘリコプターで陸へ運ぶだろう。
また日本はF-35Bを発注し、「ヘリコプター駆逐艦」から運用する構想がある。F-35Bはいずも、あるいはひゅうがからも飛び立てるが、そのためには全面的改装が飛行甲板に必要で、垂直離着陸で発生する高熱に耐える必要がある。わずか数隻を航空機運用のため海上に送るのは高額な費用を生み、政治的にもリスクとなるが尖閣・琉球諸島の防御には必要と日本は見ている。
中国はいずも級を警戒しているのは強力な多用途艦だからだ。ASWでは中国潜水艦の活動範囲で有効に対応してくる。揚陸艦として遠隔島しょ部への地上部隊の展開手段となる。また空母としてステルス第5世代機の移動基地として東シナ海に出動するからだ。
米軍
リストに他国の軍部隊が出てくることに驚きもあるかもしれないが、日米相互協力安全保障条約により日本には世界最強の軍事力が控えているのだ。
日中軍事衝突に米軍が加わるかは条件次第だ。日本が軍事攻撃で被害を受け米軍の援助を要請する場合が考えられる。条約の要件に合致して一度米軍が介入すれば、米軍の全装備が日本のため動員される可能性につながる。グアムの原子力推進攻撃型潜水艦からミズーリのB-2爆撃機に至る各装備だ。
ここまで同盟国を助けるのは見上げたものといえるが、日米同盟は戦後最も成功した同盟関係である。同盟関係は全面戦争勃発時にソ連に対抗するねらいがあったが、中国との領土紛争で日本を支援する想定はなかった。
米国が日中衝突に介入すれば大国間の戦闘になるのは必至だろう。米中間の軍事対決が現実になれば日中対立など吹き飛んでしまう。グローバル経済への影響が生まれ、なんといっても核保有国同士の対決である。日本の領土問題が明確に解決されないまま、防衛費をGDP1%に制限している中で米国が局地的な危機状況に引きずり込まれれば、結果として大規模戦闘に発展する可能性は極めて現実的となる。■
Kyle Mizokami is a writer based in San Francisco who has appeared in The Diplomat, Foreign Policy, War is Boring and The Daily Beast. In 2009 he cofounded the defense and security blog Japan Security Watch. You can follow him on Twitter: @KyleMizokami. This article first appeared several years ago.
与那国島にF-15 早く見たいですね!左翼知事が邪魔するのでしょうね。
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