オーストラリアの防衛大臣が防衛省で河野防衛相との会談結果についてオーストリア国防省が以下公式発表しているのでお伝えします。
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2019 Japan-Australia Defence Ministers Kono/Reynolds joint statement on advancing defence cooperation
20 November 20
河野太郎防衛相はリンダ・レイノルズ豪防衛相の東京公式訪問で11月20日、二国間防衛協力の推進を確認し、インド太平洋地区の安全保障面の動向を重大課題と強調し、日豪協力を強化するとした。
両大臣は本年に入って防衛関係での進展を認識し、ジェット戦闘機部隊間の演習BUSHIDO GUARDIANの初実施と航空自衛隊が米豪合同演習TALISMAN SABREに過去最大規模で加わった。
両大臣は2020年に向け今回の覚書の実現をめざし、特別戦略提携関係を深化させ、自由で開かれたインド太平洋地区での包括的かつ繁栄の実現に努める。
さらに両大臣は防衛協力推進を確認し、演習、人事交流、宇宙サイバー空間での方策、防衛技術分野を列挙した。この目標に向け、両大臣は以下を確認した。
- 航空自衛隊によるPITCH BLACK演習参加を2020年に開始する。同演習はオーストラリアで実施する。BUSHIDO GUARDIAN演習は日本国内で実施する。
- オーストラリア陸軍の連絡事務所を陸上自衛隊内に設置し、共同作戦実施体制を進める。
- 国防関連研究者技術者の交流をめざした事業を開始し、両国による国防研究開発の実効性を高める。日本からは防衛装備庁が、オーストラリアからは国防科学技術グループが担当する。
両大臣は両国の共同作戦ならびに演習の企画、実施、法的措置に関する双方向アクセス体制の実施に向けた努力を今後も続ける点で合意。
両大臣はインド太平洋地区での二国間協力で国防安全保障関係を強化し、能力整備、海洋安遠保証、人道援助、災害救難での今後の取組を再確認した。
両大臣は日、豪、米参加国の防衛協力の推進を再確認した。
両大臣は域内問題として南シナ海、東シナ海、北朝鮮で見解を交換した。
両大臣は一連の弾道ミサイル発射を実行した北朝鮮について意見交換し、域内安全保障への重大な脅威とし、ミサイル発射は国連安全保障理事会決議への違反とした。
両大臣は北朝鮮に完全かつ検証可能で不可逆的な形で大量破壊兵器ならびに全種類の弾道ミサイルの廃棄を実行させる姿勢を保持し、関連する国連安全保障会決議全てを遵守させ、国際的取り決めの完全実施を求める。
両大臣は両国が関連国連安全保障理事会決議の実施として船舶間の洋上受渡しなど不法行為の抑止、途絶、撲滅に向けた国際協力の継続を歓迎・評価した。■
本件、防衛省では結果について何ら声明文が出ていませんね。一部メディアは
- 河野太郎防衛相とオーストラリアのレイノルズ国防相は20日、防衛省で会談し、安全保障面の協力を進展させることで一致した。日本で実施する戦闘機の共同訓練の定例化や、オーストラリアで来年開催される多国間訓練に航空自衛隊が初参加することでも合意し、共同声明を発表した。
- 河野氏は、北朝鮮船が別の船に物資を積み替える「瀬取り」への対処など日豪の協力事例を紹介し「法の支配」の重要性を訴えた。レイノルズ氏は「両国はかつてないほど強固な関係を築いている」と応じた。
- 相手国内で共同訓練を実施するため、隊員の法的地位を定める新協定の締結に向けて努力することも申し合わせた (山陽新聞)
と要点を伝えていますが、豪国防省と比べ防衛省の発信がないのが気になります。省内の姿勢もあるのでしょうが、国際社会では発信力が問われますので逐一情報を伝えてもらいたいものです。
20日には防衛省からも出ていたと思います。
返信削除こちらのページですね。
https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/pacific/australia/docs/20191120_j-aus.html