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米空軍の重武装機構想はまだ消えていない 大量の兵装とネットワークで攻撃部隊の後衛となるのか


 USAF Leaders Considering Arsenal Plane Options

11/4/2019
​—RACHEL S. COHEN

デボラ・リー・ジェイムズ前空軍長官が戦略装備整備室主導の重武装機構想を2016年に発表していた。Air Force illustration.


空軍が「重武装機」構想のテストを計画中だ。構想では複数機材に大量の兵装を搭載し、攻撃部隊の支援が可能か試す。
重武装機は遠隔操縦機や戦闘機を引き連れ戦闘区域に進出し、「ネットワーク化で準自律運用可能な兵器」を運用するというのが2016年に公表された空軍ビデオの内容だった。構想はその後国防総省の戦略装備整備室が温めてきた。
「最古参機体をあらゆる種類の通常型ペイロードの発射台にする」構想と前国防長官アシュ・カーターが2016年に述べていた。「重武装機は超大型の空中弾倉となり、第5世代機を前方配備センサーとして照準ノードにしてネットワークでつなぐ」
上層部はこうした機材を運用した場合の効果を引き続き検討中と空軍広報官カーラ・バウジー大尉が11月3日認めている。原型機としてB-52が有望との声があるが、機動力に優れた輸送機も候補にあがっている。
空軍協会が今年9月に開いた航空宇宙サイバー会議で空軍のグローバル打撃軍団司令官ティモシー・レイ大将から空軍が実験を重ねていくとの発言があった。
空軍の調達を仕切るウィル・ローパーは以前は戦略装備準備室長で、9月末に同構想の説明を受けている。
機動性のある機体が重武装機に適しているのか。戦略国際研究所で航空宇宙安全保障プロジェクトをまとめるトッド・ハリソンによれば搭載する兵装の種類により変わるという。
「空対空兵装なら外部搭載兵器が理想的だ。しかし機動力を重視した機材の多くは外部搭載を想定していないので、相当の改装が必要だろう」「一方で対地攻撃手段を搭載するのなら、後部ランプから展開すればいいので大規模改装は不要となる」.
また、B-52が選択肢としてすぐれているのは機内及び主翼下に大量の兵装を搭載できるからだという。
「重武装機でステルス性や高速飛行性能は不要だがペイロードの大きさが必要だ」
AFAミッチェル航空宇宙研究所で将来の航空宇宙構想や性能評価をまとめるマーク・ガンジンガーも輸送機や民生機材が原型では不十分でB-52あるいはB-1を投入すべきと主張する。
「開戦直後にはC-17の需要は高いはずだ。その機材を攻撃任務に転用し、部隊の戦線投入任務から外すのでは賢明とは言い難い。民生用機材を転用して兵装を大量搭載して、兵器の与圧を解除してから無事に機外に放出できるのか疑問だ」■

コメント これも戦闘機の概念を崩すあたらしい構想の一部なのでしょうか。世界があいかわらず単座で機動性に優れた従来構想の延長の戦闘機を模索する中で米国のみが何でもこなせる大型機を戦闘機材の屋台骨に期待して整備しようとしている気がします。それにしても米空軍公表の想像図はC-130とB-52の合いの子の様な奇怪な姿になっていますね。

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