F-35関連の情報が大量に外部に漏れていることがわかり大騒ぎになってからだいぶたちますが、当時はまだ中国を名指しで非難できなかったのですが、今や中国がすべての元凶のように思われていますね。中国と中国共産党を区別するような議論もありますが、いまも広がる経済スパイ活動は中国人の思考方法に問題があると思います。手を汚して一から学ぶよりもカネで(あるいは非合法な手段で)買えば(入手すれば)良いとの考えで、このために中国は国産エンジンをいまだ実用化できていません。ガソリンエンジンを廃止するのはまさしく中国の思い通りの展開で、複雑度において最高峰の高効率エンジン技術をマスターした日本ははしごを外された格好です。
中国がデータを入手し、西側の防衛材料をリバースエンジニアリングする方法が明るみに出てきた。これは米国に送還された中国情報機関の幹部が起訴され有罪判決を受けたためだ。
中国共産党下の国家安全部で上級情報官のYanjun Xuは、2018年にベルギーで逮捕され、米国に引き渡された。
米国陪審院はXuに有罪判決を下し、米国との技術格差を解消するためスパイ行為を図ったと認定した。
イノベーションよりも模倣で知られる中国政府は、自力開発できない技術はスパイ活動で入手している。スパイ行為は、防衛技術からソフトウェア開発、消費者製品に至るまで、各生産段階をで行われている。
11月、江蘇省MSS第6局の副局長だったXuは、経済スパイ行為と企業機密窃盗の共謀および未遂の罪で有罪判決を受けた。
Yahoo! newsによると、XuはジェネラルエレクトリックエイビエーションGeneral Electric Aviationが開発した複合素材製航空機エンジンのファンを入手しようと、複雑な策略を調整していた。
2017年、GEエイビエーション社員デイヴィッド・チェンDavid Zhengは、LinkedInを通じて南京航空宇宙大学Nanjing University of Aeronautics and Astronautics の教授にフィッシングされ、プレゼンテーションを行うよう要求された。
GEアビエーションには保安措置の内規があるが、チェンは訪中しプレゼンテーションした。
プレゼンテーションの準備中、チェンのノートパソコンに問題が発生し、中国人学生の「助け」の申し出を受け、サムドライブをパソコンに挿入されデバイス操作(マルウェアやコピーなど)をされた。
ノートパソコンには、GEエイビエーションの研修資料が入っていた。
帰国後、チェンはFBI捜査を受け、機密資料を渡していないと明らかになったが、騙されたと気づいたチェンはFBIに協力しXuを中国領から誘い出した。2018年、Xuはベルギーで逮捕され、米国に引き渡された。
取り調べと追加調査の結果、FBIは、Xuが偽名と手法を使って西側の航空会社を詐欺していたこと、しばしば学問を隠れ蓑として使っていたことを突き止めた。
中国は人的資産意外に、サイバー攻撃やマルウェアを利用して、個人情報や対象技術に関するハードデータなどの資料まで盗み出している。米国推定では、中国は年間約2000億〜6000億ドルの経済機密を盗んでおり、米国の軍事技術は氷山の一角に過ぎない。■
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China's efforts to modernize military aircraft and the connection to espionage | War Is Boring
December 16, 2021 Staff Writer
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