2026年6月8日月曜日

グリペンは中小国空軍にとって手が届くニッチ戦闘機なのか―お膝元スウェーデン潜りペンF複座型の導入を検討へ

 

Saabクレジット:サーブ

複座型グリペンFの導入をスウェーデンが検討中

Sweden Exploring Two-Seat Gripen F Procurement, Defense Minister Says

https://aviationweek.com/defense/aircraft-propulsion/sweden-exploring-two-seat-gripen-f-procurement-defense-minister-says

ウェーデンの国防相は、同国が複座型グリペンF戦闘機の導入を検討していることを示唆した。

ブラジル向け8機の複座型機のうち最初の1機の公開に続き、パル・ジョンソン国防相はスウェーデンのメディアに対し、スウェーデン空軍におけるグリペンFの導入の可能性を排除しないとの見解を示した。

「空軍が検討していることは承知している。とりわけ、ウクライナ情勢によって生まれた機会を鑑みればなおさらだ」と、彼は6月2日にリンシェーピングで行われたお披露目イベントの後、スウェーデンのテレビ局TV4に語った。

「これは将来的に我が国にとって機会であり、ウクライナにとっても機会となるだろう」とジョンソンは付け加えた。これまでスウェーデン空軍は、特に旧型グリペンDを依然として運用できることから、単座型のグリペンEの導入に重点を置いてきた。

現在、スウェーデンはコロンビア、タイ、そしてまもなくウクライナからも、グリペンEの輸出契約を獲得している。複座型モデルの販売機会がさらに広がりつつあり、その潜在的な役割も浮上している。

スウェーデンが旧型グリペンC/Dをウクライナに無償供与することを決定したため、同国がF型グリペンを導入する機会が生まれる可能性がある。5月28日、ウクライナが欧州連合(EU)からの融資資金を用いてグリペンEの初回分20機を購入すると表明したことで、事態は大きな進展を見せた。供与されたグリペンC/Dの代替として、スウェーデンは自国の次世代グリペン機隊を拡充することになる。

スウェーデン国防省は、「新型の近代的なグリペンE/F機」を発注することを確認したが、数量や具体的な機種については言及していない。ただし、両機種の名を挙げていた点は注目に値する。

スウェーデンのメディアは以前、さらに12機のグリペンが発注されると報じており、これによりスウェーデンの保有機数は72機となる。

ブラジル向けの最初のグリペンFはまもなく、スウェーデンのサーブ社飛行試験センターに移送され、そこで専用の飛行試験プログラムが開始される予定だ。

当初の計画では、同機は2022年に初飛行し、ブラジル国内で生産が行われる予定だった。しかし、ブラジル側は単座モデルの納入に注力することを選択した。

複座型は、単座機の主翼、中央胴体部、後部胴体部を採用し、新しい前部胴体部およびコックピット部と組み合わせている。このセクションは単座機よりも600mm長く、そのため増加した曲げモーメントに対処するために補強が施されている。

この機体に必要なその他の変更点としては、コックピットのアビオニクスが増設されたことに伴う電気系統の調整が挙げられる。

複座型は完全な運用能力を備えるよう設計されており、後部コックピットは、単独での運用や、訓練支援のために前部コックピットと連動させるなど、いくつかの異なるモードで操作が可能となっている。■

トニー・オズボーン

ロンドンを拠点とするトニーは、欧州の防衛プログラムを担当している。2012年11月に『Aviation Week』に入社する前は、シェパード・メディア・グループに在籍し、『Rotorhub』誌および『Defence Helicopter』誌の副編集長を務めていた。



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