2026年6月12日金曜日

政府予算案に抗議し英国防相が辞任―スターマー政権は崩壊寸前ですが、日本としてはGCAPへの英国の財政コミットメントの行方が心配なところです

 

政府予算案に抗議し英国防相が辞任

UK defense secretary resigns in protest of government spending plan

https://www.defensenews.com/global/europe/2026/06/11/uk-defense-secretary-resigns-over-government-spending-plan/

2026年5月21日、エストニア南部ヴォル近郊で行われた「スプリング・ストーム」演習に参加した第4軽旅団司令官のオリ・ドブソン准将(左)と話すジョン・ヒーリー英国国防相。(レオン・ニール/ゲッティイメージズ)

ローマ発 — 英国のジョン・ヒーリー John Healey 国防相は木曜日、キア・スターマー首相が「脅威の高まり」の時期に防衛費を削減していると非難し、辞任した。

ヒーリーは、英国の軍事準備態勢を強化するために策定されたものの、政府各省庁が資金配分を巡って対立したため数ヶ月間停滞したままの、英国政府の長期「防衛投資計画(DIP)」を批判した。

ヒーリーは木曜日に公開したスターマー首相宛の辞任状で、防衛資金計画を確認したが、「必要とされる水準には程遠い」と述べた。

さらに彼は、「脅威が高まっているこの時期に、国を守るために必要な資源を投入することについて、貴殿はそれができず、大蔵省はそれを望んでいなかった」と付け加えた。

ヒーリーは首相に対し、「我が軍の部隊に必要な資源を提供しないDIPの合意は受け入れられないと説明したため、は国防相としての辞表を提出する以外に選択肢がなくなった」と伝えた。

ヒーリーは、英国大蔵省が合意した支出計画では、2030年までに国防費がGDP比2.68%に達することになると述べたが、来年にはすでに2.6%に達することを考慮すれば、これでは不十分だと指摘した。

同氏は、2030年以降にはさらなる資金が投入されることを認めたものの、ロシアによる現在の脅威を踏まえれば、「戦闘準備態勢を加速させる必要性は最初の2年間にこそある」と不満を述べた。

「現実の状況に即した防衛投資計画(DIP)がなければ、私は自軍の即応態勢を低下させ、作戦に従事する要員のリスクを高め、ひいては国の安全を損なうような決断を迫られることになる」。

ヒーリーの辞任は、内部の反発や首相の辞任を求める声に揺れるスターマー率いる労働党政権にとって、決定的な打撃となる可能性がある。

英国はDIPの最終決定を先延ばしにしてきた(来月のトルコでのNATO首脳会議前に公表すると約束していた)ため、日本やイタリアと共同で進めている第6世代戦闘機プログラム「GCAP」に対する英国のコミットメントに疑念が持たれている。先月、英国は同プログラムの作業を3ヶ月間継続する暫定契約に署名した。今後、パートナー各国は、それ以降もGCAPへの資金供給を維持するために、DIPにどの程度の資金が確保されているかに関心を寄せることになるだろう。

ヒーリーの辞任に対し、木曜日にはイタリアのグイド・クロセッティ国防相から同情の声が寄せられた。クロセッティGuido Crosettoも米イラン紛争によるエナジーコストの高騰を背景に、イタリア国内で国防費削減の脅威に直面している。

「あなたの思いや、この決断に至った理由を完全に理解しています」と、クロセッティ氏はヒーリー辞任を受けて投稿した。

「同じ課題に直面している私たち同僚の誰一人として、無関心ではいられない選択です。「あなたが記されたほぼすべての内容に同意しますし、今日公表された考えは、私自身も度々抱いてきたものです」。■


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