2026年6月26日金曜日

ボーイングのオルトバーグCEOの最新インタビューより:防衛部門での大幅欠損を反省し、契約形態の見直しを検討。T-7とMQ-25のマイルストーンC移行に自信。(T1共通記事)

 


ボーイングCEOケリー・オルトバーグ(Kelly Ortberg)へのAviation Weekの

インタビュー記事を要約しました。

CEOに就任して22ヶ月が経過するなか、品質最優先への文化改革、各機種の進捗、そして次世代機開発のタイムラインについてオルトバーグが語った。

1. 次世代ナローボディ開発は「右にシフト(延期)」

新型機の投入時期(2030年代が目標)について、技術面で成熟は進んでいるものの、市場(エアライン顧客)の準備が遅れていると指摘。

  • 顧客は新機材より、「現行エンジンの性能や耐久性の向上」を強く求めている。

  • 結果として、新型機の登場は「右にシフト( スケジュール延期)」する。

  • 競合エアバスの動向に慌てず、戦略的かつ慎重に決定する方針。

2. 民生機部門の増産と認証の進捗

「スケジュールより品質」を徹底したことで、顧客から「過去最高の品質」との評価を得ており、生産は安定しつつある。

  • 737 MAX: 月産47機への引き上げを承認された(最終目標63機)。派生型「-7」と「-10」は飛行試験の90%を終え、年内の認証と引き渡し開始を目指す。

  • 777X (777-9): 重要な飛行試験(TIA-4B)をクリア。年内の認証完了に向け手続きを進めており、2027年の引き渡し開始スケジュールに遅れはない見込み。

  • 787: 現在の月産8機から10機へ引き上げるには、GEエンジンの供給改善(この夏が正念場)が条件。

  • 中国市場: 5月訪中で200機を受注。約10年ぶりのナローボディ機受注であり、市場の再開拓に手応えを感じている。

3. 防衛・宇宙部門(BDS)とサプライチェーンの立て直し

過去に固定価格契約の 開発と生産の同時進行で損失を出した反省から、契約構造のリスク管理を厳格化している。

  • 防衛プログラム: 練習機「T-7」や無人給油機「MQ-25」が低率初期生産(マイルストーンC)に移行するなど進捗が見られる。

  • Starliner(宇宙船): スラスター(姿勢制御推力器)の問題について徹底的な原因究明を完了。今年は無人・有人の計2回の打ち上げを視野に、NASAとスケジュールを調整中。

  • Spirit AeroSystemsの再買収: 買収に伴い、投資に飢えていた同社に3年間で10億ドルを投資し、従業員のトレーニングと設備刷新を行う。

4. ボーイングの「企業文化」の劇的な変化

オルトバーグCEOはヴァージニア州のHQ(本社)ではなく、現場が見えるシアトルのデリバリーセンターにオフィスを構え、改革を主導してきた。

  • 最新の社内調査では、同業他社と比較した全項目で大幅な改善が見られた。

  • 組織の壁を越えた透明性の向上、現場の意見に耳を傾ける評価システムへの移行が、当初周囲が予想していたよりも遥かに早いペースで浸透していると自信を示してる


Interview: Why Boeing’s CEO Sees The Next Narrowbody 'Moving To The Right'

Joe Anselmo Guy Norris June 25, 2026

https://aviationweek.com/aerospace/manufacturing-supply-chain/interview-why-boeings-ceo-sees-next-narrowbody-moving-right


0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントをどうぞ。