中国は力づくで現状変更に向かっているようです。これを止める力はどこにもないのでしょうか。誠に歯がゆいことですが、せめて宇宙から監視の目があることが救いでしょうか。
China's first runway in Spratlys under construction
James Hardy, London and Sean O'Connor, Indianapolis. Additional reporting by Michael Cohen, Manila - IHS Jane's Defence Weekly
15 April 2015
Airbus Defence and Space imagery shows changes to Fiery Cross Reef observed between February and March 2015. Noteworthy is the beginning of airfield installation in March, and the relocation of some dredging activity out of the harbour. (© CNES 2015, Distribution Airbus DS / Spot Image / IHS) 1569026
要約
- エアバス・ディフェンス・アンド・スペース提供の衛星画像で中国がスプラトリー諸島のフィアリークロス礁の埋立地に滑走路建設を開始したと判明
- 画像からスビ礁でも人工島を建設中で滑走路建設に向かう可能性があるとわかる
中国がスプラトリー諸島で初の滑走路建設を開始しているとIHS Jane’sがエアバス・ディフェンス・アンド・スペース提供の衛星画像(3月撮影)を解析してつきとめた。
3月23日撮影の画像ではフィアリークロス礁の北東部で長さ503メートル幅53メートルの舗装部分が確認できた。フィアリークロス礁は中国が2014年から島変換工事を開始している。舗装など地面整備も始まっている。また400メートルx20メートルのエプロンの舗装も実施している。
同時に撮影された画像では中国はスビ礁で2番目の滑走路を建設しているようだ。
フィアリークロス礁での島形成工事で3,000メートル滑走路を設置するスペースが生まれている。人民解放軍空軍の中国本土基地と同等の規模となる。
パラセル諸島のウッディー島ではすでに2,300メートル滑走路があったが、改修工事が2014年に始まっていることが衛星画像で確認され、ここでも3,000メートル級の滑走路に拡充するようだ。
フィアリークロス礁を撮影した3月23日画像では島になった南西部で浚渫工事が確認されている。また浮体式クレーン複数で港湾建設をしていることがコンクリートブロックが多数設置されていることでカクンできる。
エアバス画像ではスビ礁で2月6日と3月5日撮影画像で埋立工事の進展がわかった。2月6日画像では3つの島が形成されている。3月5日までに少なくとも浚渫船9隻で陸地部分がサンゴ礁の上に形成されて、つながることで3,000メートル級滑走路が後日建設できるようになる。
フィアリークロス礁はスプラトリー諸島で西側に位置する。スビ礁は北側になり、パグアサ島からわずか25キロしか離れていない。パグアサ島はフィリピンが実効支配中。■
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