オープン・スカイズ条約には日本も中国も加盟していません。米ロと欧州の間の取り決めですね。KC-135系の機体は使い勝手がいいのかたくさんモデルがありますが、機齢を考えても物理的にいろいろ不具合が発生してくる時期なのでしょうね。
US Monitoring Plane Makes Emergency Landing in Russia
WASHINGTON — 米査察機が機体故障で27日にロシアで緊急着陸した。
- ペンタゴン報道官ミシェル・バルダンザ中佐がDefense Newsに同機はロシア国内ウラン‣ウデ空港を離陸し、国内査察飛行に入ったが飛行中に着陸装置が機内に完全に引き込まれていないと分かったと述べた。
- 「乗員は機内のロシア側クルーとともに条約に基づく査察飛行を中止し、行き先をハバロフスクへ変更し、同地でロシア側人員を降機させロシア領空を抜け最も短い空路を飛び在日米軍基地で点検修理を行うことにしました」と中佐は述べ、「ハバロフスクはオープンスカイズ指定空港としてよく利用されており、ロシアが条約で指定していますが、条約での『国外出発地』としては普通使われていません」
- 中佐はミッションが途中で中止されたため、フライトで画像は収集できなかったと述べた。同機はハバロフスク(中国国境からおよそ77キロのロシア南東部)から嘉手納空軍基地に移動して点検中で、完了次第ネブラスカのオファット空軍基地に戻る。
- 第一報は英国のExpress紙で機体はボーイングOC-135Bと判明した。
- 2002年締結のオープン・スカイズ条約により米ロ含む34カ国が非武装の他国偵察機に国内上空を査察飛行させ軍事部隊に関する情報収集を許している。条約は軍縮協定の遵守条項を確認できる情報公開をめざす。
- ただし条約で米国内に懸念が今年2月に浮上した。ロシアからオープンスカイズ飛行に投入するツボレフTu-154に新型デジタル電子光学センサーを搭載すると通告してきたためだ。ペンタゴンと議会からそろって新型センサーでロシアに情報面の優位性が生まれると警戒心があらわになった。
- 空軍公表資料によればOC-135はKS-87Eフレーミングカメラ一台は垂直方向、二台を斜め配置で低高度撮影用に、KA-91Cパノラマカメラ一台が高度35千フィートから全体撮影用に搭載している。乗員は最大35名。■
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