USAF Confirms Sixth-Gen Fighter Engine Awards
F135: Pratt & Whitney
LOS ANGELES—ジェネラルエレクトリックとプラット&ホイットニーの二社が米空軍ライサイクルマネジメントセンターから次世代のサイクル可変型エンジン技術の開発契約を適合型エンジン移行事業 Adaptive Engine Transition Program (AETP) の名称で交付された。 総額10億ドル以上となる。.
- このエンジンは推力45千ポンド超で第六世代戦闘機用に空軍と海軍での供用を目指し
、 同時にロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機の換装用になることも狙い、 適合型エンジン技術が研究段階から実戦用に進展していることが分かる。 AETPは2021年にかけて各種テストを受け、 適合型エンジン開発事業 Adaptive Engine Technology Development (AETD) に続くもので、 AETDが適合サイクルエンジンの実用性を証明したのを受けるものだ。 - AETD技術の実証は今年から2017年にかけGEとプラットが行い終了する。空軍は同技術を2007年から開発しており、可変サイクル構造で三段式の蒸気通過でファンを適応させる。三段目の蒸気により空気の流れを追加し、ミッションの段階には左右されるとはいえ推力を追加し燃料消費を抑える効果が期待され、コア内部に空気の流れを追加し推力を増やす効果と冷却効果をともにねらう。同時に燃料の冷却も行い、機体各システムで吸熱効果も狙う。
- GEとプラットのエンジン構成の詳細は極秘扱いだが、空軍によればAETPエンジンで狙う効果は燃料消費で25%改善しながら推力を現行エンジンより10%向上させるものだという。今後登場する戦闘機では各種センサーや指向性エネルギー兵器により発電量の増加が必要になるとして、AETPエンジンでは熱管理の効率改善が求められる。
- GEはF-35用の代替エンジンで提案したF136以降は現役戦闘航空機用エンジンを手掛けておらずB-21ではプラットに負けたこともあり、AETDは戦闘機用エンジンへ再度参入するため願ってもない機会だ。同社はAETDの初期設計審査を2015年3月に終え、2014年にAdventエンジンのテストに成功している。同社はこのAdventエンジンを初の適合サイクル方式三段蒸気方式エンジンと評している。GEは推力と航続距離の関係見直しで作戦半径が30%以上増えると説明している。
- プラットは同社製F119とF135の運用で戦場からのデータをもとに2013年に地上施設で三段スチーム方式のファンを実証しており、これをAETDの一部としている。「2017年早々に当社は次の段階に移行し、三段風流技術を実際の作動エンジンで実証します」と発表している。■
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