提供:トルコ航空宇宙産業(TAI)
トルコの「カーン」戦闘機がタキシング試験を開始
Turkish Aerospace Industries' Kaan Fighter Jet Begins Taxi Trials
Aviation Week
2026年7月31日
トルコ航空宇宙産業(TAI)が、戦闘機「カーン」Kaanの最初の完全実物大プロトタイプでタキシング試験を開始した。
7月31日に公開された静止画と動画には、初飛行を控えた、ほぼ完成状態の同機が、アンカラ近郊にあるTAI施設の滑走路をタキシングする様子が映し出されている。動画では、同機が試験を行う様子が確認できる。一部フェアリングが欠けており、特定のカバーはまだ取り付けられていない。
また、この新たな画像からは、当初は飛行を想定していなかったものの、2024年に2度の飛行を行った「P0」デモ機と比較し、機体設計の変更点を明確に確認することができる。
TAIは機体の2基のジェネラル・エレクトリックF110エンジンに空気を供給するエアインテーク位置をコックピットのさらに後方に再配置し、サイズも拡大した。キャノピーのすぐ前には、アセルサン Aselsan 「カラット(Karat)」赤外線探知・追跡装置(IRST)用の多面体の開口部がある。機首下には、アセルサン社製「トイグン(Toygun)」電気光学照準システム用の別の多面体のフェアリングがあり、こちらはすでに装着されているようだ。また、P0機と比較して、主脚は胴体上で外側に移動され、広いトレッドが確保されている。
TAIのメフメット・デミログル Mehmet Demiroglu CEOはファーンボロ航空ショーで、同機のタキシング試験が開始されたと明らかにしていたが、映像を公開するには政府の承認を待たなければならなかった。初飛行の時期には言及しなかったが、本誌に対し、サプライチェーンの遅延がスケジュールを妨げていると語った。P2と呼ばれる2機目の完全な実機プロトタイプ「カーン」も組み立ての最終段階にあり、P1に続いて飛行を行う予定だ。
トルコ空軍は、この双発・34メートルトンの戦闘機を、今後数年のうちに現行のロッキード・マーティン¥F-16の代替機として導入することを目指しており、最初の約20機のバッチは、今世紀末までにトルコ空軍に配備される予定だ。
TAIはすでに、生産仕様のカーンBlk. 10モデル20機の製造契約を締結しており、トルコ政府は現在、同機に搭載されるF110エンジンを米国政府から調達する手続きを進めている。F110エンジンは「カーン」のBlk. 10およびBlk. 20シリーズに搭載される予定であり、その後のロットでは、TUSAS Engine Industries社とTRMotor社が共同開発中の国産エンジン「TF35000」が採用される見込みだ。■
ロンドンを拠点とするトニーは、欧州の防衛プログラムを担当している。2012年11月に『エイビエーション・ウィーク』に入社する前は、シェパード・メディア・グループに在籍し、『Rotorhub』誌および『Defence Helicopter』誌の副編集長を務めていた。
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