2026年8月11日火曜日

3Dプリンターを使えば艦艇が「現地部品工場」になる ― RIMPACで積層造形技術の実証実験をUSSエセックスで行った

 A U.S. Army AH-64 Apache helicopter prepares to land on the Wasp-class amphibious assault ship USS Essex as part of Exercise Rim of the Pacific 2026, July 19, 2026.

2026年7月19日、「リム・オブ・ザ・パシフィック2026」演習の一環として、米陸軍のAH-64アパッチヘリコプターが、ワスプ級強襲揚陸艦「USSエセックス」への着陸準備を行っている。米陸軍/オリビア・カウアート軍曹

航行中の艦艇内での「遠征型製造」の実証が行われている

Rough waters help firm demo ‘expeditionary manufacturing’ aboard warship


USSエセックスが波に揺られる中、数千個の部品を艦内で3Dプリントした

  • Defense One

  • ジェニファー・フラッド『ディフェンス・ワン』編集長

  • 2026年8月7日

  • https://www.defenseone.com/technology/2026/08/rough-waters-help-firm-demo-expeditionary-manufacturing-aboard-warship/415275/?oref=d1-homepage-river

ホノルル —波が荒れる中、遠征型製造企業ファイアストーム・ラボズ Firestorm Labs は、ここホノルルで行われる「リム・オブ・ザ・パシフィック」RIMPAC海軍演習に向かう水陸両用強襲揚陸艦「USSエセックス」の艦上で「数千個」もの独自の部品を3Dプリントしたと、同社が今週発表した。

「カリフォーニア沖は過去5年間で最も荒れた海況だったと伝えられた」と、ファイアストームのCEO、ダン・マギーは本誌に語った。同社は、マルチジェットフュージョンと呼ばれる3Dプリント技術を採用するHPと独占契約を結び、「このシステムと機械は非常に頑強であることが分かった」と述べた。

「当社は、国防総省のすべての軍種に拡張可能な、紛争下での物流ソリューションを構築しています」とマギーは述べた。「ウクライナや、そして現在のイランの状況から何かを学んだとすれば……戦争というものを根本から再考する必要があります。紛争下にある環境に対処せざるを得なくなっています。ご存知の通り、世界のほんの一地域の封鎖が、製品の輸出能力や原油価格にどのような影響を与えたかを見てください。世界中で私たちが購入する商品の70%が生産されている南シナ海で、そのような事態が起きるなど、神よ、どうかお許しください。」

マギーは、どこへでも運べる20フィートコンテナ2個で構成される同社のxCell積層造形ユニットについて、「これは、既存システムの維持・解決方法だけでなく、ドローンのような消耗可能なシステムをニーズに近い場所で構築する点においても、私たちの考え方に真の飛躍をもたらすものです」と確信している。

エセックス艦上で使用されているxCellユニットの視察中、ファイアストームのフィールドオペレーションマネージャーであるデュエイン・ブランクは、海上で3Dプリントされた部品の一部を披露した。その中には、アパッチヘリコプターのローターが艦の滑り止めコーティングに擦れるのを防ぐために取り付けられたストッパーもあった。

同社がプリントに使用しているナイロン複合材は、義肢からドローン、人道支援や災害救援用品に至るまで、「戦争のあらゆる局面」で活用できるとブランクは述べた。

海況5の荒波を乗り越えながらプリントされた品目の中には、12機の「スクォール(Squall)」一人称視点ドローンも含まれていたとブランクは述べた。これらは後に、RIMPACの一環として行われた対ドローン演習で敵機として使用された。

同氏は、「3Dプリントの素晴らしさ」とは、「反復改善ができること」であり、部隊が必要とするものを「必要な場所で」提供できる点にあると語った。

マギーは、これが最優先の懸念事項だと述べた。

「各軍から最も多く聞かれるのは、『アラバマやカリフォーニア、テキサスの工場で製造されるのは素晴らしいが、戦場で壊れたらどうなるのか? その場合、4ヶ月間も箱に詰めて保管しなければならない』という不安だ」

当初、同社が取り組もうとしていたのは兵站支援ではなかったと彼は述べた。「しかし、サプライチェーンが機能していない旧来のシステムが多数存在するため、これはすべての顧客にとってますます重要になってきている。ましてや、沖縄やバーレーンにおけるサプライチェーンなど、論外だ。」■

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