A mock-up of the European New Generation Fighter (NGF) for the Future Combat Air System (FCAS) is on display during the Paris Airshow on June 18, 2023. (Julien de Rosa/AFP via Getty Images)
インドはフランスの第6世代戦闘機計画への参画を目指す
India seeks role in France’s sixth-generation fighter program
戦闘機技術の重要分野で遅れをとっているインドは、次世代戦闘機を開発するため必要な先進的な技術へのアクセスを確保したいと考えている
Defense News
Anjana Pasricha
2026年8月21日 午後9時52分
ニューデリー発 — 第6世代戦闘機の開発競争が加速する中、インドは、将来の空中戦を形作る可能性のある技術分野で役割を模索し、フランス主導の「未来戦闘航空システム(FCAS)」への参加をめぐる協議を開始した。
インド国防省は今月、同プロジェクトへの「協調的な参加に向けた取り組みを開始した」と議会に報告した。
同省は今年初め、次世代戦闘機開発に取り組む2つのコンソーシアムのいずれかに参加するよう試みると表明していた。当時、1つはフランス、ドイツ、スペインが参加しており、もう1つは英国、イタリア、日本が参加していた。
しかし6月、フランスとドイツは、同計画の中核をなす画期的な戦闘機の開発に向けた共同取り組みを断念し、パリが新たなパートナーと協力する道が開かれた。
インドは、戦闘機技術、特にエンジン開発で遅れをとっている状況下で、フランスとの提携の可能性を模索しており、同時に空軍の戦力増強を図っている。
現時点で、インドが保有する最先端戦闘機は、フランス製第4.5世代戦闘機「ラファール」である。
同国はまた、多用途の第5世代戦闘機を開発する国産プロジェクトも推進しており、20年代後半に試作機の初飛行を目指している。
しかし、第6世代戦闘機には、第5世代機のステルス性や高度なレーダー能力を超える技術が組み込まれると予想されている。この未来的な戦闘機は、ドローンの支援うけ、「コンバット・クラウド」と呼ばれるシステムで駆動される戦闘機を中心に構成される。
アナリストによると、インドがフランスとの提携を検討する目的は、次世代戦闘機の開発に必要な先進技術へのアクセスを得ることにあるという。
「 「インドは依然として第5世代技術への移行を完了していないため、直面している深刻なギャップを埋めるために、第6世代プログラムを並行して開始するのが望ましい。だからこそ、次世代戦闘機に取り組んでいるグループやコンソーシアムに参加するのは良い考えだ」と、退役空軍中将のアニル・チョプラは本誌に語った。「また、獲得する可能性のある第6世代技術は第5世代プログラムの開発でも役立つかもしれない」。
8月9日に議会へ提出された報告書の中で、防衛政策を精査する議会委員会は、インドの航空戦域能力を強化するため、第6世代(6G)戦闘機の開発・取得に向けた「計画プロセスを前倒しする」よう国防省に勧告した。
アナリストらは、インドが次世代ジェット機の開発プログラムへの参加に向けた取り組みを開始するにあたり、中国の急速な航空戦力の近代化が、インドにとって主要な戦略的考慮事項であると指摘している。
「インドの防衛政策において、他国の動向より1~2サイクル遅れがちであるというのは長年の問題があった。しかし、空軍力が急速に進化し、中国が能力を急速に高めている現状を鑑みると、もはや余裕はない」と、ニューデリーのオブザーバー・リサーチ・ファウンデーション(Observer Research Foundation)の研究担当副代表、ハーシュ・パントは述べている。
アナリストらは、フランスとの協議では、産業参加における役割、設計・開発、知的財産へのアクセスといった問題が焦点となる可能性が高いと指摘している。
「現時点で、インドはフランスと予備協議を行っている。我々は産業分野での分担を望んでいるが、エンジンやレーダー技術はフランス企業から提供される必要がある。したがって、協議はインドにどの技術が提供されるかに集中することになるだろう。フランスは技術共有に対して前向きな姿勢を示しているようだ」と、チョプラ空軍中将は述べた。
インドとフランスは、航空宇宙分野において長年にわたる防衛関係を築いてきた。インド空軍がすでに配備しているラファールに加え、両国は現在、ニューデリー向けのラファール戦闘機114機について交渉中であり、インド政府はこの購入を承認している。
「インドは、追いつくのが難しすぎたり費用がかかりすぎたりする前に、次世代技術サイクルにおける地位を確保しようとしているため、信頼できるパートナーが必要で、フランスはそれにふさわしい。フランスは、他の供給国に見られるような政治的な視点や配慮なしに、ニューデリーとの防衛協力に積極的に取り組んできた」とパントは述べた。
ダッソー・アビアションのエリック・トラピエCEOは、フランスには次世代戦闘機を独自開発するためのノウハウと技術があると繰り返し述べている。
問題なのは、フランスの財政が大きな圧力にさらされている点だ。同国は欧州連合(EU)でも最も高い債務負担と最大の財政赤字を抱えており、数百億ユーロに上る可能性のある将来の戦闘機プロジェクトへの資金調達が難しくなっている。
西ヨーロッパで、国産戦闘機「ラファール」を中核とし、完全に自主的なエンドツーエンドの近代的な戦闘機エコシステムを有する国はフランスだけである。この戦闘機はダッソー・アビアションが製造し、エイビオニクスとレーダーはタレスが、アフターバーナー付きターボファンエンジンはサフランが、各種ミサイルはMBDAがそれぞれ供給している。■
パリのルディ・ルイテンバーグが本記事の取材に協力した。
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