ジャパン・マリン・ユナイテッドとBMT、初の「CAIMEN Japan」上陸艇を進水
Japan Marine United and BMT Launch First CAIMEN Japan Landing Craft
Naval News
2026年9月22日公開
日本初のCAIMEN® Japan高速上陸艇「あかね」が、横浜にあるJMU鶴見工場で行われた進水式の様子。写真提供:ジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU) – 2026年9月。
ジャパン・マリン・ユナイテッドとBMTが「CAIMEN Japan」上陸艇1号艇を進水させ、自衛隊の水陸両用能力の強化を推進する
BMTプレスリリースより
BMTの設計を基に、ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)が詳細設計および建造を担当した「CAIMEN® Japan」高速上陸艇の1号艇が進水し、自衛隊向けの次世代高速上陸艇(輸送艇)プログラムで重要なマイルストーンとなった。
今回の進水は、2025年12月に防衛装備庁(ATLA)が次世代高速輸送艇の設計・建造をJMUに発注したことに続くものででBMTは「CAIMEN®」輸送艇の設計を提供し、JMUは生産設計および建造を担当した。
新型艇は、2025年3月に設立された海上・陸上・航空自衛隊の合同部隊である自衛隊海上輸送群に配備の予定で、港湾施設が限られた南西諸島などで、海上と陸上間の人員、車両、装備の迅速かつ柔軟な移動を支援する。
全長約35メートル、アルミニウム製の「CAIMEN® Japan」は、BMTの三舳船体形状を採用し、車両や人員を積載した状態で速度約18ノットを達成できる。この船体形状は、高速航行と、上陸作戦に必要な耐航性、操縦性、安定性を両立させ、CAIMEN®シリーズ上陸艇全体にわたる広範な研究開発の成果である。
今回の進水は、BMTの設計が日本の造船プログラムで初めて採用されたことを示すものであり、CAIMEN®シリーズの進化で重要な一歩となった。長年にわたり開発・改良を重ねてきた「CAIMEN®」シリーズは、幅広い運用環境における多様な沿岸機動要件を満たす設計で、派生型は世界各国の同盟軍で運用・生産されている。一例として、米陸軍の「機動支援艇(軽)」(Maneuver Support Vessel (Light))がある。これは、VigorとBMT両社のパートナーシップでBMT「CAIMEN-90®」を進化させたもので、現在は本格生産中。BMTが北米、アジア太平洋、ヨーロッパの各国造船所と長年にわたり提携してきた経験を反映している。
BMTのアジア太平洋地域担当マネージング・ディレクター、グレアム・ネイラー氏は次のように述べた:
「『CAIMEN® Japan』1号艇の進水は、本プログラムに関わる全員にとって誇らしい瞬間で、真の国際的パートナーシップの成果を実証するものです。JMUは世界トップクラスの造船能力と自衛隊の要件への深い理解を提供し、BMTは長年の研究開発で磨き上げてきた実績ある設計を提供しました。両社の組み合わせにより、契約締結から進水に至るまで、確かな自信を持って進められてきました。
「また、日本の防衛プログラムにおいて海外の艦艇設計が採用された稀有な事例という点でも意義深い。今回の進水式は終着点ではなく、日本の海事分野に対する長期的な取り組みで一つの節目と捉えています。これは、英国と日本の防衛産業間の関係を強化するとともに、将来の海事能力が形成されつつあるアジア太平洋地域全体において、BMTの存在感とパートナーシップを深めるものです。」
JMUの取締役兼常務役員江藤篤は次のように述べた:
「『CAIMEN Japan』1号艇の進水は、JMUとBMT両社にとって重要な成果であり、単独では成し遂げられなかったものです。BMTの実績ある『CAIMEN』設計と、JMUのエンジニアリングの知見、生産設計能力、さらに造船の職人技が融合し、両社の緊密かつ実りある協力関係を通じ、見事に実現されました。厳しい建造スケジュールにもかかわらず、綿密な計画、効果的な調整、そして関係者全員の揺るぎない献身により、プロジェクトは順調に進展しました。この成果は、両社のチームワークの強さだけでなく、品質、精度、そして職人技に対するJMUの揺るぎない取り組み、そしてBMTと築き上げてきた強固なパートナーシップを反映しています。
「本日の進水式は、全員にとって誇らしい節目であるだけでなく、船舶の旅路への責任を改めて確認する機会でもあります。引き渡しに向け最終段階に進むにあたり、安全、品質、性能の最高基準を達成することに全力を尽くしてまいります。同時に、JMUとBMTの緊密なパートナーシップをさらに強化し、本艦の長期的な成功を確実にするために全力を尽くしてまいります。」
本プログラムは、アジア太平洋地域において、各国の造船所、元請け業者、防衛関連顧客にとって信頼される独立した設計・エンジニアリングパートナーとしてのBMTの役割を如実に体現したものだ。BMTの実績には、オーストラリア海軍のアンザック級での30年以上にわたる継続的な関与(現在はBAEシステムズ・オーストラリアと提携し、アンザック級設計支援契約の下で引き渡しを実施中)や、ペンギン・インターナショナルと共同でシンガポール市民防衛隊向けに先進的な海上消防・救助艇を引き渡した実績などがある。BMTは同地域で最大規模の独立系海軍設計・海洋エンジニアリング能力を誇る。
アジア太平洋地域で造船活動が活発になる中、BMTは、実績ある設計ポートフォリオの拡充と、革新的かつ新しい技術の提供におけるグローバル連携を通じ、地域全体の顧客にさらに良いサービスを提供できる体制を整え、設計の知見、長期的なパートナーシップ、さらに日本および地域全体における設計・保証から就役後の維持管理に至る能力ライフサイクル全体でのサポートに支えられている。■