原潜をめぐる議論が高まる日本でたいげい級潜水艦7番艦が進水
Japan Launches Seventh Taigei-Class Submarine as Nuclear Propulsion Debate Grows
Naval News
2026年8月10日公開
文:高橋浩祐
https://www.navalnews.com/naval-news/2026/10/japan-launches-seventh-taigei-class-submarine-as-nuclear-propulsion-debate-grows/

「たいげい」級第7番艦「しょうげい」(写真提供:三菱重工業)
10月8日、日本の三菱重工業(MHI)は、海上自衛隊向けの「たいげい」級第7番艦となるディーゼル電気式攻撃型潜水艦「しょうげい」を進水させた。一方、日本は将来の潜水艦の推進方式として原子力推進の導入を検討している。
艦番号SS-519のこの新型3,000トン級潜水艦は三菱重工業の神戸造船所で行われた命名・進水式において進水した。
「らいげい」(第4番艦)や、その後継艦である「ちょうげい」、「そうけい」と同様に、「しょうげい」も新開発の高出力型川崎重工業製12V 25/31型ディーゼルエンジンが搭載される。建造費約805億円(5億900万ドル)のこの潜水艦は、2028年3月に海上自衛隊へ引き渡される予定である。
「しょうげい」という艦名は、漢字で「翔鯨」と書き、「空を舞うクジラ」と訳すことができる。海上自衛隊が艦艇に「しょうげい」という名称を付けるのは今回が初めてであり、旧日本海軍にも同名の艦艇は存在しなかった。
海上自衛隊によると、同艦の全長は84メートル、全幅は9.1メートル、標準排水量は約3,000トンである。
「たいげい」級通常動力型潜水艦の兵装
「たいげい」級は、最後の4隻の「そうりゅう」級潜水艦に搭載されたのと同じ魚雷対策システムを採用している。また、89型に代わる最新の18型魚雷を搭載する。この新型魚雷は、推進力、目標探知、処理能力の面で改良が加えられている。また、同型艦は水上目標に対艦ミサイル「UGM-84Lハープーン・ブロックII」を発射することも可能である。このミサイルの射程は248キロメートルと報告されている。
日本が原子力潜水艦導入を検討している理由
「たいげい」級潜水艦は、水中航続距離と作戦能力を向上させるため、大容量リチウムイオン電池を採用している。従来のディーゼル電気式潜水艦は、バッテリーを充電するためディーゼルエンジンを稼働させる必要があり、そのため浅深度まで浮上し、スノーケルを使い空気の吸排気を行わなければならない。これにより、探知されるリスクが高まる。
また、高速航行の持続はバッテリーの消耗も早くなる。その結果、従来型潜水艦は、持続的な高速航行、長距離移動、および長期の潜航を組み合わせた能力において、原子力潜水艦には及ばない。
中国海軍が西太平洋で活動を拡大する中、長距離を迅速に展開し、長期間にわたり潜水状態を維持する能力は、日本にとってますます重要になってきた。
2022年12月に採択された日本の安全保障3文書に基づき、防衛省は、長距離スタンドオフミサイルを発射可能な垂直発射システム(VLS)を装備した潜水艦の開発および最終的な導入を推進している。
2026年7月6日、防衛装備庁(ATLA)は、次世代VLS搭載潜水艦の船体全体最適化設計に関する研究について、三菱重工業に39億円(約2,460万ドル)の契約を授与した。研究は2026年度から2029年度にかけて実施される予定である。
