ドイツの大規模軍事再建は第一歩についたにすぎない
Germany’s Great Military Reboot Is Just Getting Started
ドイツの防衛費は1996年以来、GDPの1.5%未満のままだった。その後、「ツァイテンヴェンデ(時代の転換)」が訪れた。ドイツ連邦軍に1,000億ユーロが投入され、スワルキ回廊を守るため、4,800名規模の旅団がリトアニアに常時駐留することになった。これは第二次世界大戦以来、初めてとなるドイツ軍の海外駐留である。NATOに懐疑的なAfDがザクセン=アンハルト州で44%の得票率を獲得した。
19fortyfive
カレブ・ラーソン
https://www.19fortyfive.com/2026/10/germanys-great-military-reboot-is-just-getting-started/

かつて、メルケルは、対外的には中露のメッセンジャーガールを担い、エネルギー輸入と製品輸出により経済的利益を得て経済成長しようとし、国内的には軍事費を最低のレベルまで削減し、ドイツ軍をほぼ機能させなくなるほど貧弱なものに貶め、国家財政の負債を無くしたと自画自賛していた。
返信削除これは、劣化したリベラルが現実を見ずに経済的利益を優先し、国家を安全保障面で疲弊させたとも言えるが、その結果深刻なのは、ロシアのウクライナ侵攻を招き、また、CCP中国の危険性から目を背けることになったことである。
冷戦以後、ドイツをはじめとする欧州各国は、安全保障を無視する行為を取り続け、また、危険な軍事国家として再興しつつあったロシアの侵略の兆候を読み取ることができなかった。この姿勢は、驚くべきことに、2014年のロシアのクリミア侵攻の後も続いた。
そしてロシアが、2022年のウクライナ侵攻を行うが、その最大の要因の一つが、欧州NATO諸国の軍事力の低下である。当時、英仏独の主要国はもとより、欧州全体の安全保障は、米国に依存している状態であり、米国が強くロシアを抑制しない限り、ウクライナ戦争を抑止できなかったと推測する。その状況で、老いぼれバイデンは、米国の不介入をロシアに保障したのだ。結果は、御存じの通りだ。
今、ドイツ軍は再生しようとしている。10年後にはさぞかし立派な軍隊が出来上がっているだろう。
しかし、かつてのナチスの悪夢がつきまとう。ナチスは、反対する他者を排除しつつ政権を握り、巧みなプロパガンダで政権を握ったが、同様なことが起きないか、国内外で危惧されている。
だが、傍目から見ると、現在、他者を徹底的に排除しているのは、政権を握る既存政党であり、右派と左派を排除して、独裁的とも言える政治を行っているのは、皮肉なことである。そして、他者を排除する村八分政治が、民主主義と言えるのか極めて疑問である。ナチスの復活が、必ずしも右派だけによるものではないことに、注意すべきだ。
このようなことは、ドイツ政治・社会の特性なのかもしれないが、同様なことが他の欧州主要国でも起きていることを見れば、欧州の将来は、今とかなり異質なものとなり、暗いものになりそうだ。