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シンガポール航空ショー ボーイングがF-15EXの最高速度はマッハ3へわずかに及ばない程度と宣伝、ただし、「クリーン」な状態で

 


F-15SG

An F-15SG performs in the Singapore Airshow flying display.

Credit: Chen Chuanren/Aviation Week Network



ーイングF-15EXは、外部パイロン、弾薬、センサーがない「クリーン」な構成でほぼマッハ3に達すると、ボーイングのプログラム・マネージャーは2月21日、シンガポール航空ショー会場で語った。

元米空軍F-15のテストパイロット、ボーイングのロブ・ノボトニーRob Novotnyは、「ええ、速いですよ」と語った。

具体的には、同機の速度はマッハ2.9、つまり海面上では時速2,225マイルだ、とノボトニーは言う。これは、イーグルIIの最高速度がマッハ3まであと約80マイル以内であることを意味する。

しかし、だからといって、F-15EXが戦闘で、退役したロッキードSR-71のマッハ3.2に近づくとは限らない、と彼は付け加えた。

「クリーンな状態でテストしていることを忘れないでください。「つまり、たくさんの荷物を積んでいない状態です。大きなGE [F110-GE-] 229エンジン二基を搭載したエアショー構成では、片側あたり29,500ポンドの推力を出しています」。

ソビエトのMiG-25は、F-15の設計にインスピレーションを与えた脅威であり、制御下の条件でマッハ2.8を達成することができたが、ジェットエンジンの熱的限界のため、それ以上速く飛べなかったと伝えられている。F-15EXもマッハ2.9以上では同様の制限があるかもしれない。

「これ以上は無理でしょう」とノボトニーは認めた。

戦闘状態では、F-15の速度は搭載装備によって決まる。例えば、レイセオンのAGM-88高速対放射線ミサイル(HARM)は、マッハ1.2以上の速度に対応していない。

「速度の制限要因は搭載する兵装だ。機体ではない」と彼は言う。■


Boeing Boasts Near Mach 3 Top Speed For F-15EX | Aviation Week Network

Steve Trimble February 21, 2024



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