記事通りなら大きな商談になりますね。海上自衛隊が計画中の建造隻数と同等の規模になると建造ドックが明らかに不足してしまいますがどうなのでしょう。訓練、運用でも日豪のつながりが強くなりそうです。一方、現地では造船所労働者が猛烈な反対をしていくでしょうね。今年中は目が離せないニュースになりそうです。
Report: Australia Moving Ahead With $20 Billion Japanese Sub Buy
By: Sam LaGrone
Published: September 9, 2014 12:02 PM
Updated: September 9, 2014 12:02 PM
海上自衛隊の潜水艦そうりゅう(SS-501)
オーストラリアがそうりゅう級潜水艦を日本から導入し、老朽化すすむコリンズ級に代替させる検討をしていることが現地報道news.com.au. で明らかになった。導入すれば10隻から12隻、200億オーストラリアドル(約2兆円)相当になる。
- 匿名政府筋を引用として同記事ではアボット政権は今年末までにディーゼル電気推進攻撃型潜水艦 (SSKs) 導入商談を発表するとしている。国産コリンズ級各艦は2026年までに退役させる。
- 「政府としては潜水艦建造能力のギャップをコリンズ級解体が現実のものとなる2026年以降放置できない」と同上国防筋は発言している。
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- これは7月の日豪両政府で決まった海洋流体工学分野での協力合意に基づくものであり、集団的安全保障に道を開く日本の憲法解釈見直しも踏まえたもの。協力関係から一気にオーストラリアによる潜水艦購入に展開する形だ。
- そうりゅう型SSK輸出が実現すれば、日本の海外軍事販売 foreign military sales (FMS) では大きな一歩となるが、オーストラリア国内の造船産業には打撃となる。
- アボット政権は以前はコリンズ級後継艦を国内建造するとしていたが、官営のASC Pty Ltd.(旧オーストラリア潜水艦会社)によるオーストラリア海軍向けホバート級駆逐艦建造で示した納期遅延、予算超過の実態からそうりゅう級購入に踏み切ることにしたもの。
HMAS シーアン Sheean (SSG-77)、 写真オーストラリア海軍
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- その場合ASCは日本製潜水艦の保守契約を担当する見込み。
- そうりゅう型は三菱重工と川崎重工が交互に建造しており、通常型攻撃潜水艦としては世界トップクラスといわれる。潜水時排水量4,200トンの同艦はスウェーデン製スターリング式 V4-275R 大気非依存型推進(AIP)四基を搭載している。
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- 輸出の実現可能性は高いが、オーストラリア、日本双方の政府関係者から同記事へのコメントは出ていない。■
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