インドの空母建造計画には今後も注意が必要ですね。中国の台頭が背景にあるのですが。原子力空母となればインド洋から西太平洋(むしろインドの国益を考えるとアフリカ東海岸か)を作戦地域と想定しているのでしょうか。隣国パキスタンは中国との結びつきを強めるでしょうね。
India Weighing Nuclear Powered Carrier
By: Sam LaGrone
Published: September 24, 2014 4:16 PM
Updated: September 24, 2014 4:17 PM
インド初の国産空母となるINSヴィクラント想像図。インドは二番艦に原子力水深の採用を検討している。Indian Navy Image
インドは国産空母二番艦に原子力推進採用を検討中、と23日にインド通信社Press Trust of India (PTI)が伝えた。
- 設計作業が進行中で原子力推進は選択肢のひとつと海軍設計局長アトゥル・サクセナ少将Rear Admiral Atul Saxenaが報道に反応している。
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- インド初の国産空母は4万トンのINSヴィクラントVikrant でコチン造船所で建造中だ。ジェネラルエレクトリックLM-2500ガスタービン動力を採用。
- 二番艦ヴィシャル Vishal は65千トンと大型化し、コンセプト設計段階にあると同少将は言う。同艦では動力源および航空機発進回収システムで選択肢があるとインド関係者が発言していた。
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- 原子力推進では技術難易度が上がるが、作戦上の柔軟性は高まるとエリック・ワーサイムEric Wertheim (Naval Institute’s Combat Fleets of the World 編者)がUSNI Newsに語っている。「原子力を採用すれば自艦用の燃料を積み込む必要がなく、艦内スペースに余裕ができます」 また弾薬類・航空機燃料の搭載量が増え、洋上作戦時の補給作業も簡略化できる。
- ただしインドが原子力艦船を実用化するには課題も残る。「かなり難易度が高く、インドが早期に能力を獲得できるか半信半疑ですね」(ワーサイム)
- だがインド上層部は強気に出ている。7月にはナレンドラ・モディ新首相がINSヴィクラント完成に必要な31.8億ドル予算を認可した。首相はロシア製空母INSヴィクラマディチャVikramadityaも視察している。
- ヴィクラントは2013年完成予定が、建造が遅れ就役は2018年予定になっている。最終的にインドは空母戦闘群(CBG)x3を編成する。
- インドが空母部隊を整備する背景には中国の軍拡とくに人民解放軍海軍(PLAN)の装備増加がある。中国も国産空母を建造中で、4隻を整備する計画と言われる。
- インド海軍が運航中の空母2隻はいずれも非国産でロシア製INSヴィクラマーディチャと旧英国空母ハーミズのINSヴィラート Viraatがある。■
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