LRS-Bは今年の米空軍の調達業務で大きな仕事でしたが、T-Xが次に控えています。こちらは競合メーカーも多く、さらにややこしいことになりそうですがどうなりますか。国防予算の動向にも注意が必要ですね。この発表のあとでインドネシアで同型機が墜落したのがどう響きますかね。
South Korea Unveils Trainer Jet for USAF's T-X Contest
By Jung Sung-Ki 11:50 p.m. EST December 18, 2015
(Photo: Korea Aerospace Industries)
SEOUL — 韓国から米空軍の次期練習機として参入を目指す超音速練習機が発表された。
- 韓国航空宇宙工業(KAI)がT-50練習機を米国輸出仕様としてT-X実証機との名称をつけお披露目したもので同社本社があるサチョン市で行われた。式典には朴大統領が出席し、案件の成約で米韓関係がさらに強固になることを祈念した。
- 「T-50の対米輸出は韓米同盟関係強化の橋渡しになり、両国の軍部隊の相互運用性が向上する」と大統領はあいさつした。
- T-50はKAIとロッキード・マーティンの共同開発で、ロッキードは開発費用の13%を負担し、米国内での営業活動で主導的な役割を担う。
- T-X仕様では米空軍の要求に応じる三大技術が搭載されているとKAIは説明。
- まず、コックピットに大型ディスプレー一面を搭載し、空中給油能力を付与し地上訓練システムを組み込んでいる。
- 「T-X仕様は米空軍の要求水準を全て満たし、F-35のミッションに備えた飛行訓練を実施できる」とKAIは述べる。「当社はさらにロッキード・マーティン社と協力し二年間かけ地上テスト飛行テスト双方を実施する」
- T-X事業は第一期で84億ドルで350機を調達し、ノースロップT-38Cタロン練習機を更改する。T-38Cは5年後に退役する。
- 米空軍がT-50採用すれば、米国ライバル企業側の不服申立ては必至とKAIも危惧する。
- KAIーロッキードチームはボーイング・SAAB連合(新型機を提示予定)のほか、BAEシステムズ(ホーク練習機)とアレニア・アエルマッキ(M-346)と競合するみこみ。(ノースロップ・グラマンも参入を狙う)
- 「KAI-ロッキードチームが性能面、技術面の双方で優位に立っているのはまちがいない」とKAI社長Ha Sung-yongはT-50の輸出成約を念頭に自信を示した。
- KAIはT-50各型をインドネシアへ16機、イラクへ24機、12機をフィリピンへ、さらに直近でタイへ4機の輸出を成約している。■
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