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海自最新鋭潜水艦おうりゅうのリチウムイオン搭載に海外も注目


 

三菱重工神戸造船所で行われた潜水艦応龍の引き渡し式典。(Japan Maritime Self-Defense Force photo)


上自衛隊はリチウムイオン電池搭載の初の潜水艦、そうりゅう級11番艦おうりゅうを3月5日就役させ、呉の第一潜水艦隊群に編入する。

おうりゅうは三菱重工による同級6番目の艦で、川崎重工5隻建造ずみで最終12号艦を建造中だ。▶おうりゅうおよび最終号艦とうりゅうは以前の建造艦との変更点としてスターリングエンジンによる鉛電池充電方式に代えリチウムイオン電池(GSユアサ製)を搭載している。▶海上自衛隊潜水艦隊司令(当時)小林海将補は2017年におうりゅう、とうりゅうで搭載するのはリチウムニッケルコバルトアルミニウム酸化物(NCA)電池と述べ、保守管理が楽になり潜航時の高速移動が長時間可能となったという。▶充電時間の短縮化と長寿命も特徴で、後者で供用中の電池交換回数が減る利点もあると紹介があった。▶ただし調達コストが高くなった。おうりゅうの契約金額608百万ドルに対し10号艦は488百万ドルだった。
 そうりゅう級は浮上時排水量2,900トン、潜航時4,200トンで最高速力が浮上時13ノット、潜航時20ノットだ。乗員65名、魚雷発射管6門で大型魚雷、ハープーン対艦ミサイル、機雷を30本まで搭載できる。▶そうりゅう級建造が終わると日本は後継艦29SSの建造に移る。■

この記事は以下から再構成しています。

Japan commissions its first submarine running on lithium-ion batteries


コメント

  1. ぼたんのちから2020年3月9日 1:20

    リチウムイオン電池のみを搭載するおうりゅうは、通常型潜水艦でのドレッドノート的革命を促すことになるだろう。原子力潜水艦の通常潜水艦に対する優位性も大きく減じることになる。
    通常潜水艦は、より深い海に潜むおうりゅうに怯え、身をすくめ、原子力潜水艦もおうりゅうが潜む海域では全速で通り過ぎたいと考えるだろう。しかし、それでも安全ではない。
    水上艦も、より遠くからおうりゅうを呼び寄せることになる。
    原子力潜水艦のみがおうりゅうに対抗できるかもしれないが、原子炉の動力は常に動かす必要があるが、おうりゅうは完全に無音にできる。有利な位置に動くことができると判断するおうりゅうは極めて短時間に高速で移動できるが、原子炉を巡航速度の出力から最大出力にするには時間がかかる。この差が原子力潜水艦の命取りになる。原子力潜水艦はより短距離でより高速の魚雷の餌食になるだろう。つまり、おうりゅうは無敵ともいえる戦い方が可能になるだろう。
    しかも、おうりゅう以後の潜水艦は、より高性能のリチウム電池を搭載するようになり、より強力な攻撃能力を持つだろう。
    結果として、日本で唯一の戦略兵器である潜水艦は、深い海を支配し、大きな戦争抑止力になると推定する。

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