ロシア製機材が米国製機材と混じるのはインドネシア、マレーシアに共通ですが、運用上は大変でしょうね。しかし、ロシアへの購入条件提示を見ているとこういう国とは商売したくなるなるのでは。経済急成長中と言われるインドネシアですが国家財政は貧弱なのですね。
Indonesia Shopping For Western Fighters
インドネシアが西側戦闘機導入を検討中
Typhoon: Eurofighter
Jan 23, 2018 Marhalim Abas | Aerospace Daily & Defense Report
インドネシアが西側メーカー数社と戦闘機調達を商談中で、候補はユーロファイター・タイフーンとロッキード・マーティンF-16Vが有望だと同国業界筋二名から判明した。
Saabグリペンとダッソー・ラファールも候補で両社はジャカルタに事務所を置く。調達規模は不明だが、インドネシア空軍の戦闘機飛行隊定数の16機の倍数となるのは確実だ。
内部筋の一人目は商談は昨年に始まり、タイフーンが有力とみている。
空軍がF-16を推すのは同型機を運用中のためと別の内部筋が語る。両名とも軍部とのつながりが強い。
ロッキード・マーティンはF-16Vにプラット&ホイットニーF100-PW-229エンジンを搭載し提案中だという。インドネシア空軍は同エンジンを搭載した32機を運用中だ。ロッキード案で訓練費用、補給費用が下がりそうだ。
ロッキード・マーティンのインドネシア政府・空軍向けプレゼンでは現行の新規生産F-16C/D23機、およびF-16A/B9機をV規格にアップグレードし、レーダーやエイビオニクスを新型に換装するとある。
ミサイル、爆弾、照準ポッドなど購入済み装備はそのまま使えるので調達コストが節約できると同社はインドネシア側に訴える。
インドネシア空軍は2024年までに戦闘機180機体制をめざしていたが目標達成は険しい。現在は48機供用中で、スホイSu-35を11機発注中。
西側戦闘機を発注してもSu-35発注に影響はないと見られる。ロシアとは契約書調印一歩手前にある。
同国は米国製武器の禁輸措置を20年前に受けた経緯があり、Su-35調達は利点があり、非西側の供給を受けるほうが良いとの主張もある。
Su-35選定は2015年のことでF-5Eタイガーの後継機としてであるが、その後も西側メーカー数社がインドネシアに戦闘機売り込みを図ってきた。
2017年7月にインドネシアはSu-35導入を総額11.4億ドルと発表している。うち、5.7億ドルはロシア向け各種輸出で清算し、残る35%を相殺支払いするとしていたが、いまだ契約書が発効していない。
F-16以外に空軍には旧型フランカーSu-27とSu-30がある。1月18日にF-16C/D改修型の最終号機が現地到着した。F-5Eは用途廃止済みだ。■
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