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北朝鮮防空体制は思ったより強力な可能性、米軍の航空優勢確保は簡単ではないかも

 


If Donald Trump Attacks North Korea: Beware of Kim's Air Defense Systemsトランプが朝鮮攻撃に踏み切れば、北の防空体制は要注意だ


April 14, 2017

ランプ政権が北朝鮮へ戦闘開始を選択すれば北朝鮮が予想以上に手ごわい相手だと思い知らされるだろう。
 金正恩率いる同国の防空体制は大方の予想以上に高度化している。さらに米軍の空爆への抵抗力を増やす方策をとっており、同国が朝鮮戦争の教訓を鮮明に覚えていることを示す。
「1950年から1953年にかけ米空軍、海軍が北朝鮮を徹底的に空爆したため、北は65年かけて再発防止を考え爆撃に耐える地下退避壕トンネル多数を掘った」とマイク・マクデヴィットRear Adm. Mike McDevitt退役海軍少将がThe National Interestに語っている。
 だが施設強度を上げる以外に平壌は一般の予想以上に防空体制を高度化している。防空装備の大部分は旧ソ連製だが、一部で驚くほど高性能の国産装備も展開している。
 「旧ソ連製SAMのS-75、S-125、S-200さらにクヴァドラットがありおおむね良好な状態を保っています。S-75は国産化していましたが、性能向上策を実施した可能性があります。さらに韓米呼称KN-06の国産新SAMは新鋭装備として恥じない内容です」とワシリ・カシンVasily Kashin総合欧州国際研究所(モスクワ高等経済学研究院)主任研究員はThe National Interestに語る。
 KN-06SAMの実際の製造数は不明だが、ロシア製S-300初期型に近い性能を有する驚くべき装備だ。「KN-06はフェイズドアレイレーダーがあり誘導システムで目標に向かい、初期型S-300Pと同等の有効射程があるでしょう」(カシン)
 カシンによれば韓国筋がKN-06のテストは成功したと伝えており、射程150キロと見られる。KN-06が無視されがちなのは西側が北朝鮮工業力を過小評価する傾向のためと言う。
 「世界は北朝鮮工業力を軽視していますが同国はコンピュータ処理工作機械、工業ロボット、光ファイバー、さらに半導体まで国産化に成功しており、一般車両、鉄道車両、家電製品も同様です。1970年代から80年代のソ連の実力に相当します」(カシン)
 北朝鮮の防空体制は旧式だが低高度では強力だ。「低高度ならライセンス生産及び国産MANPAD(携帯型防空装備)や23ミリから57ミリの対空砲各種が数千基使われるでしょう」(カシン)
 北朝鮮空軍は数こそ多いが装備は陳腐化している。米空軍力に辛うじて対抗できるのはミコヤンMiG-29フルクラムだけだ。「40機あることになっていますが実際に稼働可能機材が何機かわかりませんが存在するのは確かです」「パイロット訓練が年間20時間を超えることはありませんが」(カシン)
 北朝鮮の技術水準は初歩的だが、防空体制は統制が取れている。「旧ソ連のコンピューター対空指揮命令装置を使っています。レーダーは旧型が中心ですが一部でイラン製フェイズドアレイレーダー新型も導入しています」「防空部隊は地下豪を大幅に使い、破壊は容易ではないでしょう」(カシン)
うなると北朝鮮防空体制は思ったより手ごわそうだ。技術が古いとはいえ北朝鮮の価値観である主体思想でハードウェア国産化率は高い。「国産品が多数ありますが、技術は20年から40年遅れています」「とはいえ自分で作ってしまいます」(カシン)■
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar

敵をまず良く知れ。第二次大戦前にも米国は日本の技術を侮っていましたね。その後犠牲を出して後悔しました。同じことを繰り返しているのではとの危惧があります。レトリックがうまい国なのでどうしても北朝鮮の言い分を無視しがちなのですが、軍事技術については冷静に見ていく必要があります。開戦48時間で北朝鮮など壊滅できるなどと簡単に言うなど言葉だけが踊る評論家が問題でしょうね。

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