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★ステルス戦闘機が防空網を突破できなくなる日がいつか到来する

Could Russia's S-400 Do the Unkthinkable: Kill a F-22, F-35 or B-2 Bomber?



ロシアS-400防空ミサイルはステルス機に有効対応できるのか




January 18, 2018


シア防空体制は接近阻止領域拒否 (A2/AD) 能力の整備で強力になっているといわれうがその実効性は一部専門家が呼ぶ「鉄のドーム」と言われる突破不可能なものとほどとおい。
 たしかに多層構造で統合化された防空体制により第四世代機での侵攻は高価につくことがあるが、逆に防衛体制がアキレス腱にもなる。ロシア防空体制は第五世代ステルス機対応に苦慮しているのが現状だ。
「第五世代機を投入する敵に対して有効な防空体制を確立するためロシアはステルス機対策を真剣に行う必要がある」と述べるのはマイク・ホフマン(ロシア軍事問題を専門とするCNAコーポレーション研究員)だ。「ロシアの高性能レーダーやミサイル他装備は大量データを活用して西側機を区別します。将来は同様の装備が中国、イラン他に拡散するので侵攻して生存するのは大変なことになるでしょう」
 コフマンは高性能ロシア製防空装備のS-300やS-400さらに今後登場するS-500ファミリーには低視認性機材の探知追跡能力が備わると指摘。ロシアの早期警戒レーダーはVHF,UHF、Lバンド、Sバンドで作動し戦術機の大きさならステルス機も追跡できるが、探知精度が高くないことが問題だ。「ロシアは低帯域早期警戒レーダー整備に注力しており、一部は高性能とはいえ全体として低視認性機材に対応できるか疑問だ」(コフマン)
 ステルス戦術機で火器管制用で高精度で追尾が可能な高周波のC、X、Kuバンドに対抗するには物理上の限界がある。業界、空軍、海軍関係者は一様に低視認性機材では「段階的変化」が必要だとし、おそらくSバンド上位部分で共鳴現象を発生させる波長への対応を意識している。
 共鳴現象が発生するのは機体の一部が特定波長の八倍未満の場合だ。小型ステルス機では機体表面のレーダー吸収剤の厚みが二フィートも確保できず一部周波数対応にとどまっている。つまりステルス戦術機は低周波帯域のSバンド、Lバンド等で探知されることになる。大型ステルス機のノースロップ・グラマンB-2や開発中のB-21には共鳴現象を発生させる機体上の特徴がなく低周波レーダーにも有効だ。
 ロシアは低視認機探知の課題解決に引き続き取り組むが、解決策を確保したか怪しい。ロシアが多層防空体制に重点支出するのはクレムリンが米航空戦力を地上部隊への最大の脅威と認識しているためだろうとコフマンは見ている。ロシアは引き続きこの分野に多大な支出をしている。
 ロシアはステルス技術対抗策数々を試行している。防空ネットワークにレーダー多数を運用し同一機体を各角度から探知することもある。だがこれが功を奏するかは大きな疑問だ。「機体探知できたとしても、あるいは一部分のみ探知できても精度が低ければミサイルを標的近くで運用するのが課題だ」(コフマン)
 ロシアや中国はまだこの問題を解決していないが、ステルスはゆくゆくは優位性を失う。さらにモスクワが防御と攻撃の絶え間ないいたちごっこの中でステルス機対策を確立するのは時間の問題ともいえる。
Dave Majumdar is the defense editor for the National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
This first appeared last year.

Image: Creative Commons.

小型機の制約で全域ステルス性能が実現できなければB-2サイズの大型機しか有効な「戦闘機」になれなくなりますね。

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