Analysts Disagree About Classified Sat Zuma’s Fate
極秘衛星ズーマの打ち上げ結果で見解が食い違っている
マーティンエア(KLM)貨物機8371便パイロットのPeter Horstinkがヨハネスブルグに向かう途中でファルコン9二段目の減圧と推進剤放出の様子を目撃し撮影に成功した。高度35,000ft スーダンのハルツーム北方で時刻は3:18 UTだった ©Peter Horstink
1月7日午後8時にスペースXのファルコン9がケイプカナベラルAFSから打ち上げられ極秘の米政府ペイロード(コードネーム、ズーマ)を打ち上げた。その後から話が見えなくなった。
東アフリカ上空を飛行中のパイロットがロケットの上段が減圧され推進剤を放出する様子を撮影していた。打ち上げ後およそ2時間15分後のことだ。オランダの科学者にして衛星ウォッチャーのマルコ・ランブロークMarco Langbroek,が衛星観察者メイリングリストSeeSat-Lに寄稿したところによればズーマの軌道は高度900から1,000キロので赤道から50度南北に傾いているという。
しかしメディア報道では匿名の情報機関関係者や業界筋を引用して宇宙機は二段目から分離に失敗し大気圏再突入しインド洋南方に墜落したと伝え始めた。
スペースXは本件に関し情報を遮断しており、1月9日に以下短い声明文を発表しただけである。「事実を明確にするため、これまでのデータを整理するとファルコン9はすべて正常に作動していた」と同社社長グウィン・ショットウェルGwynne Shotwellが発表。
「当社あるいは外部で詳しく検討した場合は直ちにご報告する。この声明内容に反する情報が発表されているが全くの誤りと断言しておく。ペイロードが極秘のため、これ以上言及できない」と述べた。
これまで解析したデータでは設計、運用等で変更の必要は認められないとし、今後の打ち上げに影響を与える要因はみあたらないという。
米空軍とノースロップ・グラマンは非公開の政府機関向けに同衛星を製造したがコメントを拒否している。国家偵察局もズーマは同局ミッションと無関係という。
ズーマは北米防空司令部が登録するだけの長期間にわたり宇宙空間に残った。つまり地球周回軌道飛行を最低一回は行っているとハーヴァード大の宇宙物理学者ジョナサン・マクダウェルJonathan McDowellは解説し、「仮説ですがズーマは二段目から切り離しされないままで軌道に残ったため登録番号を振られたのですが、その後軌道を外れたのだと思います。ただし非常にわかりにくい状況」と述べている。
産業界の専門家筋はズーマのペイロードアダプターが作動しなかったと見ている。これもノースロップ・グラマン製だ。だがす全員がその通りには考えていない。「衛星が地球に落下すれば壮大な見ものとなりますがズーマはまだ作動中でしかも正常に作動しているのでは」とSeeSat-Lの管理人で本人も長期にわたる衛星ハンターのテッド・モルカザンTed Molczanは語る。
モルカザンは仲間とまだ行方を追っている。「二週間すれば北半球で飛行経路がはっきりするでしょう」とランブロークも述べている。■
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