China's J-20 Stealth Fighter Is Now Training for War
中国のJ-2戦闘機が軍事演習に初めて参加
January 19, 2018
中国人民解放軍空軍(PLAAF)は1月11日にJ-20戦闘機が初の実戦演習に参加したと発表した。場所は非公開だが内蒙古だったと思われる。シンガポールのストレイツタイムズによれば演習は9日間でJ-20はJ-16およびJ-10Cを相手にしたという。PLAAFは演習でJ-20は視程外航空戦能力を実証したという。
新華社通信はもう少し詳しく伝えておりY-20輸送機、H-6K爆撃機も各戦闘機に加わったとある。Y-20はPLAAF引き渡しが2016年に始まった大型輸送機だ。
J-20はAVIC中国航空工業が開発した単座双発機で初飛行は2011年だったが中国は2016年までその存在を認めていなかった。
J-20はF-22、F-35に次ぐ世界三番目のステルス機で西側ではF-22をモデルにしているとの観測があるのは機体形状を見てのことだ。ただし中国により相当の改良が見られる。たとえばJ-20分散開口システムdistributed aperture system (DAS)を搭載しパイロットはあらゆる角度を監視できる。これはF-35には搭載されているのと同じだがF-22にはない。J-20設計陣は「F-22やF-35より航続距離が長く、機体内燃料搭載量が多く兵装運用量も大きい」と述べている。
Popular Mechanicsのカイル・モチズキはJ-20 は「兵装すべてを機体内部に搭載しレーダー探知されにくくし、兵装庫は三つあり、うち大きい兵装庫でPL-12視程外ミサイル最大6発、残りの二つで短距離空対空ミサイルを運用する」と述べている。国際戦略研究センターは「J-20は高性能電子装備も搭載し、アクティブ電子スキャンアレイ、赤外線電子光学式探知追尾センサー、パッシブ電子光学探知装置で機体まわりの360度の状況を把握できる」と解説。
空軍参謀総長ディヴィッド・ゴールドフェイン大将はJ-20にリアルタイムで他の防衛装備とのリンクができると見ている。そのとおりならJ-20はF-35に近い機体となる。「F-35、F-22であれJ-20やJ-31が単機でどんな性能があるのかが問題ではない。実際には各装備をファミリーとして運用するからだ」とゴールドフェイン大将は言っている。
J-20の生産機数は不明だが一部には中国が量産に苦労しているとの見方がある。「中国の生産場面ではすごい速度で生産する定評があるが、iPhoneでアップルは中国の生産状況を見て販売時期を慎重に設定せざるを得なかったようにもっと複雑な軍用機には多様な要素の制約が加わり完成品の誕生に影響を与える」とAsia Timesで中国軍事評論家の Xi Yazhouが解説している。一つの制約条件は中国が国産エンジンン採用にこだわっていることだ。中国では航空機エンジンの国産化に一貫して苦労している。
中国にはFC-31/J-31と言う別のステルス機もある。FC-31の制式名称から同機は輸出用とわかる。ジェフリー・リンとP.W.シンガーは同機について「瀋陽航空機の双発機J-31はF-35とほぼ同寸で最高速度マッハ1.8」と解説し空母搭載型のJ-31製造の可能性に触れている。■
Image: Wikimedia Commons
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