Lockheed keeps F-16 production line going with Bahrain deal
バーレイン向け販売成約でF-16生産ラインの維持が決まった
An F-16 Fighting Falcon prepares to receive fuel from a KC-135 Stratotanker over Afghanistan Nov. 19. (Staff Sgt. Sean Martin/Air Force)
バーレインが中東で初めてロッキードF-16ブロック70機材を運用する。これでファルコン生産ラインは勢いがついた。
昨年、マイク・ペンス副大統領から同国向けF-16合計16機23億ドル販売がまとまったと発表があり「米国内雇用と安全保障双方で大きな貢献」としていた。「バーレイン王国と米国政府はF-16ブロック70販売で合意ができた」とロッキード・マーティンエアロノーティクスの国際営業開発担当副社長リック・グローシュRick Groeschが述べていた。
ファイティングファルコン最新型のF-16ブロック70は以前のブロック50/52に比べAN-APG-83アクティブ電子スキャンアレイレーダーの搭載が目新しい。エイビオニクス構成や機体構造も改修され機体寿命は50%伸びた。
機体販売総数は19機原案から節約で16機になったが、今回の販売で「F-16生産ライン縮小を回避できる」と軍事筋が見ている。
同筋によればバーレイン向け販売で「ロッキードの生産ラインはあと3年から5年維持できる」「ウィンウィンになる。バーレインはF-16が必要だし、F-16にはバーレインが必要だ」
グローシュは今後のF-16拡販の可能性について「中欧、地中海、東南アジア、南アジア全部で200機の可能性があると見ている」と述べている。
昨年6月にロッキードとTata Advanced Systems Limited (TASL) がF-16ブロック70のインド国内生産をで合意した。これもF-16生産ラインの維持すにつながる。
バーレインが中東初のF-16運用国となる。バーレイン軍関係者は今回の決定でユーロファイター・タイフーン調達は断念すると明らかにした。タイフーンが有力と見られていた。「王立バーレイン空軍はタイフーンを運用しない。新型F-16が16機新規調達され、ブロック40のF-16も20機をV型に改装するので空軍は機種はこれ以上不要だ」
サウジアラビア、オマーン、クウェートがエアバス、BAEシステムズ、レオナルドの共同事業体によるユーロファイター・タイフーンを運用中だ。
ユーロファイター広報は受注状況からタイフーンは2024年までに納入を完了すると述べている。「当社は引き続き世界各地で新規受注を目指しタイフーンの販売数はまだ伸びるとみています」
軍事専門家ナジ・マレーブNaji Malaebは他の湾岸諸国に比べバーレインの軍事支出が少ない点を指摘する。ただし今回の購入で「バーレインもイランの地域内介入に対応する各国に加わる姿勢を示した」と評している。
ストックホルム国際平和研究所は昨年2月発表の研究報告でアラブ諸国並びにバーレイン除く湾岸諸国の軍事装備輸入が2007年から2016年にかけ一貫して伸びたと指摘。イランとの関係がぎくしゃくするバーレインだけ輸入額が119パーセント減っていた。
「バーレインが16機のファルコン戦闘機を発注したのは空軍力増強に賭ける同国の狙いの一環だ」とマレーブは指摘している。■
まだまだF-16はじめ第四世代戦闘機は使い勝手の良い、よい買い物になるのですね。
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