U.S. State Department clears potential (and likely) sale of F-35s to Belgium 米国務省がF-35のベルギー向け販売を承認
A Norwegian F-35 taxis in after landing on the runway June 29, 2017, at Luke Air Force Base, Ariz. (Airman 1st Class Alexander Cook/U.S. Air Force)
米国務省は1月19日にF-35のベルギー向け販売を事前承認し、同国が選定すれば同機売却が実現する。
販売案では総額65.3億ドルでロッキード・マーティンF-35A通常離着陸型34機とF135エンジン(プラットアンドホイットニー)38基を対象とする。
対象に電子戦装備、通信装備、ミッション訓練装置、ロッキードのALIS(自律型補給支援情報システム)、その他を含むと国防安全保障庁が述べている。
国務省が武器販売を対象国の決定以前に承認するのはまれだが、前例がないわけでもない。最近ではボーイングF/A-18E/Fスーパーホーネット18機のカナダ向け販売を9月に承認した事例がある。この場合は米加間の貿易問題で最終合意が成立していない。
F-35はベルギーでは有望な選択肢と見られている。ベルギーは現行のF-16部隊54機の代替機種を求め、F-35を正式選定すれば最終的な販売価格は交渉時提示価格と変わる可能性があると国防安全保障庁も認めている。
競合相手はフランス政府が強く推すダッソー・ラファール、ユーロファイター・タイフーンだった。
そこにボーイングが2017年早々にスーパーホーネットを持ち込み、スウェーデンのSaabもグリペンEを提案してきため競合が激しくなった。
ただし4月にボーイングが提案を退けたのはF-35が優遇され公正な競争ができないと判断したためだ。
さらに7月にはスウェーデン政府がベルギーの作戦支援要求内容に答えられないとしてSaab選定の芽をなくした。
Saab撤退を受けてF-35の採用は確実と述べたのは投資コンサルタント業キャピタルアルファパートナーズのバイロン・キャランByron Callanだ。
「F-16導入した四か国のうち、ベルギーだけが選定していなかった。デンマーク、オランダ、ノルウェイはすでにロッキード・マーティンF-35を選定済み」とニュースレターで伝えている。■
横並びではないですが、各国の運用規模を考えると機種統一で合理的な運用をした方が費用対効果や相互運用が楽になりますね。ただしこれはF-35が宣伝通りの実力を発揮した場合で、ソフトウェア開発などまだ全部解決したわけではありません。
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