F-16 Block 70. Image Credit: Lockheed Martin.
F-16ファイティング・ファルコンは現在25カ国で約3,000機が供用されている。この数が、同機が多任務ジェット戦闘機の中で最も成功し、戦闘実績のある戦闘機であることを如実に物語っている。1979年の就役以来、同機は実戦テストを重ね、40万回以上の戦闘出撃を行ってた。飛行時間は1,900万時間になる。
F-16はまた、空対空戦闘、地上攻撃、電子戦など、多くの任務をこなすために適応されてきた。戦闘機として、F-16は高機動性を証明し、戦闘半径は潜在的な敵のそれを上回る。また、高速で機敏なF-16ファイティングファルコンは、トップクラスの戦闘機というだけでなく、最もコスト効率の良い戦闘機の一つでもある。F-16の設計には、最先端の航空宇宙科学が取り入れられている。F-16は、F-15など他機で実績のある信頼性の高いシステムを組み合わせることで、サイズや購入価格だけでなく、維持費や重量も削減したシンプルな機体となっている。
双発のF-15イーグルに比べ、航続距離や積載量は劣るものの、製造コストは半分以下だ。このような理由から、1970年代から使用されている第4世代機F-16は、今後も長く飛行し続けるだろう。
新しいオペレーター
F-16ブロック70/72は、多くの機能アップグレードを組み合わせ、特に先進のアクティブ電子走査アレイレーダーと新型エイビオニクスアーキテクチャが特徴的だ。重要なアップグレードとして、従来型F-16より機体の構造寿命が50%以上延長された。さらに、F-16ブロック70のソフトウェアには、以前は利用できなかった技術が活用されています。
ブロック70/72は、F-16の最も高価な機種ですが、それでも1機あたり約6300万ドルにすぎない。F-16の1機あたりの価格は、機種や購入国、購入時期により大きく異なる。ブロック70の新しい購入者には、ブルガリア空軍があり、8機の新しいF-16ブロック70を調達した。同国は、8機の追加購入に関心を示している。
トルコも60億ドルとされる取引で、40機以上のブロック70と、改造キット購入を検討している。6月には、ヨルダン・ハシミテ王国が、F-16ブロック70戦闘機の新造機8機の導入で、正式にLetter of Offer and Acceptanceに署名したことが発表された。
F-16の未来
F-16Vヴァイパー・ブロック70に注目が集まっているが、構造・能力のアップグレードにより、各国のF-16は2060年以降まで運用できることが確実視されている。最終的なブロック80は、最高のバージョンになる可能性がある。
F-35やF-22を含む第5世代戦闘機と相互運用できるような先進的な機能が盛り込まれる可能性は十分にある。
2012年2月のシンガポール航空ショーで発表されたF-16Vを原型にすることはほぼ間違いないだろう。新規生産機以外に、既存のF-16のアップグレードも提供されている。アップグレードには、F-16Vの先進的なグラスコックピット、性能向上したミッションコンピュータ、カラー多機能ディスプレイ、大型高解像度中央部ペデスタルディスプレイ、ヘルメットマウント型キューイングシステム、大容量高速データバスなど最新鋭エイビオニクスが組み込まれそうだ。
F-16ヴァイパーはさらに、ジャマー、脅威警告受信機、電子対策機器ポッド、チャフおよび赤外線フレアディスペンサーなど、最新の脅威警告システムを装備している。AIM-9 サイドワインダー、マジックII、ASRAAM短距離ミサイル、AIM-7、スカイフラッシュ、AIM-120中距離ミサイルなど、さまざまな空対空ミサイルを装備する。
F-16V Block 80は第5世代機ではないが、予算が限られる国には、次善の策になりそうだ。■
Can’t Afford An F-35? The ‘New’ F-16V Might Be The Next Best Fighter
ByPeter SuciuPublished5 mins ago
https://www.19fortyfive.com/2022/08/f-16-block-80-best-fighter-aircraft-of-the-future/
A Senior Editor for 1945, Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He regularly writes about military hardware, firearms history, cybersecurity and international affairs. Peter is also a Contributing Writer for Forbes. You can follow him on Twitter: @PeterSuciu.
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