HHIはCVX軽空母をMADEX 2021に展示していた
南朝鮮の主要紙東亜日報は2023年度国防予算で空母計画「CVX」の予算が削減されたと8月26日報じた
後で削除された同記事によると、2023年度暫定予算でCVXが全く言及されておらず、事実上、当面の間、同計画に終止符が打たれることになったとある。同時に発表された主要な報道機関の記事でも、予算そのものに触れていないものの、同様に同計画に疑問を投げかけている。朝鮮日報は、CVXが「再評価」対象になっているとし、「CVX計画は中止となる模様」との匿名の軍関係者の発言を8月26日伝えた。
これは、最近最も物議を醸した兵器開発プログラムで最新の進展となる。CVXは、文在寅前大統領の政権で特徴的な調達事業だった。同プログラム予算は、国会で与野党の合意に至らず、ほぼ中止された後、与野党が一方的に復活させただけだった。
しかし、尹淑烈(ユン・スギョル)大統領の新政権は、今年初めに予定されていた入札を延期するなど、あまり乗り気ではない。7月には、短距離離陸垂直着陸が可能なF-35Bではなく、F-35Aを20機追加購入することを決定し、空母プログラムの将来が問題視されてた。
HHIによるCVXのイメージ図。 HHI image.
CVXについて
CVX計画は、韓国海軍が独島級水陸両用攻撃艦として最大規模の艦艇を取得した上陸プラットフォーム実験(LPX)計画から発展した。LPX-IIと名付けられた空母の予備計画では、戦闘機も運用する水陸両用強襲揚陸艦を想定していた。しかし、2020年8月、韓国は本格的な空母を取得する意向を表明し、2021年2月にCVXの呼称が導入された。韓国は、CVXが2033年までに任務投入可能にすることを望んでいた。
CVXの建造費は2.3兆ウォン、維持費は年間500億ウォン程度と予想されている。全長265m、全幅43mで基本排水量約3万トン、最大排水量約4万トンとなる予定だった。CVXはF-35B戦闘機16機とヘリコプター8機を運用するとされた。また、高度に自動化され、航空部隊を除く乗組員数は440名となるとしていた。英国海軍のクイーン・エリザベス級と同様に、2つのアイランドを想定したが、スキージャンプは装備せず、航空機の運用能力は制限される。
MADEX2021のDSMEブースに展示されたCVXのスケールモデル
ハンファがKDDX駆逐艦の「統合マスト」用に設計中のアクティブ電子スキャンアレイレーダーを搭載する。長距離Sバンドレーダーは300km有効範囲を持ち、近距離はXバンドレーダーで探知するとしていた。また、LIG Nex1の魚雷音響対策、HaegungまたはK-SAAM地対空ミサイルシステム、ポイントディフェンスの近接武器システムも搭載するはずだった。 ■
CVX reportedly left out of South Korea's 2023 Defense Budget - Naval News
Juho Lee 27 Aug 2022
AUTHORS
Posted by : Juho Lee
Juho Lee is a writer based in Seoul, South Korea. He served at a U.S. Army intelligence unit as a Korean Augmentee to the U.S. Army and is well versed in military affairs. He is currently majoring in International Studies and is particularly interested in North East Asian security and great power
コメント もともと地政学から見て韓国が空母保有をめざすことに無理がありました。ましてや、中国や日本に伍するためという面子デコの構想が生まれたとしたら思考方法に欠陥があると言われても仕方ないでしょう。国防予算を合理的に配分することがこれで可能となります。しかし、まだミサイル原子力潜水艦建造というこれまた次元の違うプロジェクトが残っているのですが。
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