第10軍航空・ミサイル防衛司令部、第4防空砲兵第5大隊アルファ隊のが、2021年5月25日、ドイツのオーバーダッハシュテッテン射場施設でM-SHORADストライカーのドライバー訓練を実施する。 (U.S. Army photo by Georgios Moumoulidis)
ストライカー用の指向性エナジー兵器に加え、米陸軍は小型車両用の小型レーザー兵器も開発中
米陸軍は、ストライカー部隊に初の戦闘用レーザーを今後数週で納入する計画で、別の車両にレーザー兵器を搭載するプロジェクトも進めている。
アラバマ州ハンツビルで開催された宇宙・ミサイル防衛シンポジウムで、迅速能力整備・重要技術開発室Rapid Capabilities and Critical Technologies Office, RCCTOのニール・サーグッド中将Lt. Gen. Neil Thurgood,は、今日、DE M-SHORAD(指向性エナジー機動短距離防空ミサイル)の最初の隊が、今後45日以内にオクラホマ州フォートシルに送られると発表した。
DE M-SHORADプログラムは、陸軍の上位の近代化優先事項35の1つで、50キロワットのレーザーをストライカーに搭載する。ロケット弾、迫撃砲、大砲に加え、サイズグループ1(最大20ポンド)から3(最大1,320ポンド)までの無人機から地上部隊を守る設計だ。サーグッド中将はプレゼンテーションで、陸軍は指向性エナジーについて「学ぶことがたくさんある」と述べながら、戦術、技術、手順(TTPs)に変化はないと述べた。
「レーザー発射のTPPは、弾丸発射TPPとほぼ同じです」「レーザーは光の弾丸で、それが唯一の違いです」(サーグッド中将)。
サーグッド中将によると、DE M-SHORADは2回実射している。初回は、迫撃砲弾を「追跡」できたものの、「破壊」できなかった。その後6カ月間の作業を経て、DE M-SHORADプログラムは迫撃砲の撃破に成功した。
歩兵部隊の防御用に、RCCTOは最近、歩兵分隊車(兵士9人名が乗る小型兵員輸送車)に20キロワットのレーザーを搭載するプロジェクトを開始したとサーグッド中将は述べた。新しいプロジェクトは、Army Multi-Purpose High Energy Laser(AMP-HEL)と呼ばれ、2023年度に納品される。
AMP-HELの20キロワットレーザーはストライカー搭載型より能力が限定的で、グループ1および2の無人システムに対してのみ防御が可能となる。グループ3の無人機やロケット弾、大砲、迫撃砲に対しては脆弱なままだ。
米陸軍は対無人航空機装備に何億ドルも投資している。低価格無人機の拡散が、国内外で兵士や施設を脅かしているからだ。ここ数年の海外紛争では、無人機は目標への攻撃、索敵、その他の偵察任務で有効性を実証している。2022年度予算編成で議会は陸軍にUAS対策に4億3400万ドルを与えており、予算要求の6000万ドルを上回っている。■
‘Bullet made out of light’: Army to field first Stryker-mounted combat laser in next 45 days
on August 10, 2022 at 4:26 PM
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