.HIIのニューポートニュース・シップビルディングで建設中のUSSエンタープライズ(CVN-80)の艦尾部分。 (Justin Katz/Breaking Defense)
国防総省は、空母のブロック購入で前回は40億ドル節約できたと主張している。今回もそうなるのか?
米海軍の次期主力艦「USSエンタープライズ」の建造準備が進む中、海軍と元請企業HII、産業供給部門は、さらに2隻の空母の「ブロック購入」の可能性について計算を始めている。
ジェラルド・フォード級建造のプログラム・マネージャーであるブライアン・メトカーフ大佐Capt. Brian Metcalfは、HIIのニューポートニューズ造船所で、「それが最も効率的に建造する方法だ」と述べた。「そして、それは調達に最も効率的な方法なのです」。
エンタープライズ(CVN-80)と続くドリス・ミラーDoris Miller(CVN-81)は、2018年後半に「ブロック購入」された。この表現は基本的に、海軍が両艦建造のすべての物資と労働力を単一契約で交渉したのを意味し、その結果、一括発注と近年の予想以上のインフレを回避したことにより、推定40億ドルの節約になったとペンタゴンは述べている。
海軍の高官、HIIの幹部、そして空母建造に必要な膨大な供給部門の代表者とのインタビューで、海軍がフォード級空母(CVN-82とCVN-83)のもう一組を追求すると決定した場合にこの取引の利点について全員が賞賛していることがわかった。
HIIの最高経営責任者であるクリス・カストナー Chris Kastner は、「ここ数年のインフレで何が起こったか考えてみてください」と言った。「海軍の賢い購入方法です」。
エンタープライズとドリス・ミラーは、初号艦フォードとジョン・F・ケネディに続く3隻目と4隻目のフォード級艦船で、プログラムの当初の4隻となる。しかし、業界が大きな関心を寄せる中、海軍は追加購入を積極的に検討している。
メトカーフ大佐は、海軍はすでに複数のシナリオについて国防総省に情報を提供しているが、2023年度に議員に明確な答えを出す予定だと語った。
「我々が最適と考えるシナリオは、2隻を8年ごとに4年センターで配置することだ。「先進的な調達資金を使えば、2年分確保できる。リードタイムは上昇している。何か発注すると、以前より長くかかるようになってきた」。
空母調達で、「センター」とは、艦船の建造ペースを意味する。もし2隻を「4年センター」で購入すると、予定されているマイルストーンはほぼ4年間隔で並ぶことになる。
海軍と産業界が購入のセンターを選ぶ際には、建造スケジュールが遅れないよう十分な長さと、産業界が労働力を多忙にする小さなギャップを考慮する必要がある。
空母のサプライチェーンに焦点を当てた産業基盤連合の会長であるリック・ジャンニーニRick Gianniniは、同団体が2月に会員企業2,000社中158社を対象に拠点候補について調査を行ったと記者団に明らかにした。
「90%の人々が、もしセンターが7年であれば、非常に難しく、労働力に大きな問題を引き起こすだろうと感じているとわかった」とし、「6年(センター)になれば88%、5年(センター)に下がっても産業基盤の61%であった」。
いつ、どのように最終決定を下すかについては、議会が最終決定権を持つ。来年度に国防総省がメトカーフ大佐の言う「シナリオ」の一つを選択する見込みで、議員が2024年度国防費法案の起草を始めれば、大きな問題になりそうだ。■
By JUSTIN KATZ
on August 26, 2022 at 3:37 PM
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