米海軍は、次世代駆逐艦DDG(X)の詳細だが最終決定ではないコンセプトを発表した(Graphic by Breaking Defense; original concept model via US Navy)
海軍は DDG(X) 一号艦を 2030年度に発注したい意向だ
米海軍はHIIとジェネラル・ダイナミクス・バス・アイアン・ワークスGeneral Dynamics Bath Iron Works両社に、DDG(X)次期大型水上戦闘艦のエンジニアリング設計契約を交付した。
海軍の金曜日発表によると、「情報源選択の機密情報」を理由に、契約金額を公表していない。契約は、海軍の主力艦アーレイ・バーク級駆逐艦の後継艦の実現で初期かつ重要なステップであり、今後数十年にわたりプログラムの指針となる設計図の作成につながる。
インガルス造船Ingalls Shipbuilding社長カリ・ウィルキンソンKari Wilkinsonは、契約締結後の声明で、「当社は、海軍と業界パートナーと共にこの道を進むことに興奮している」と述べた。「重要な将来型水上戦闘艦の設計に、当社の経験豊富なエンジニアリングチームのベストプラクティスとイノベーションを提供する絶好の機会だ」。
バス・アイアン・ワークスは、現行DDG 51プログラムに投入されている同社の最先端エンジニアリングと設計の専門知識を、次世代大型水上戦闘艦にも応用したいと熱望している。同社社長チャック・クルーグChuck Krughは、金曜日にこう述べた。「HIIや当社の業界パートナーとともに、能力、スケジュール、コストに対する海軍のニーズを満たす機会を得ることで、その他海軍建設計画の成功例と相乗効果がもたらされる」。
HIIとBath Iron Worksは、1985年以来、共にアーレイ・バーク級を建造しており、米海軍のお気に入り大型水上戦闘艦ベンダーであり、そのため、海軍は両社社員を海軍のDDG(X)チーム内に入れたと、今年初めに海軍担当者が述べている。
設計段階を終えれば、両社のいずれか、または双方が艦船建造にあたるのはほぼ確実です。しかし、仕事の受け渡し方法がはっきりしない。海軍が大規模な建艦計画を管理する場合、業者に価格を下げさせる手段として、競合させるのが通例だ。HIIとBath Iron WorksがDDG-51で長い歴史を持つことを考えれば、第三のベンダーが新型艦の主契約者になる可能性は極めて低い。
両社を競争させれば、海軍はより良い取引先を確認できる。その場合でも、造船業の政治的な事情や産業基盤の維持の観点から、負けた社も建造に携わる可能性はあるが、第二業者として不利な立場に立たされよう。
もう一つの可能性は、競争の回避だ。USNI News によれば、上院軍事委員会は、次期防衛政策法案の草案において、過去の造船計画の失敗を理由に、HII とBIWの合同チーム編成を模索している。
Breaking Defenseは、DDG(X)プログラムの取得戦略の状況について、海軍海洋システムズ本部Naval Sea Systems Commandにコメントを求めている。■
Navy awards HII, Bath engineering, design contracts for future destroyer
By JUSTIN KATZ
on July 25, 2022 at 2:21 PM
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