The Secret Story of How America Got Its Hands on 29 Russian MiG 29s
Wow.
by WarIsBoring
May 8, 2019 Topic: Security Region: Europe Blog Brand: The Buzz Tags: U.S. IntelligenceU.S. MilitaryRussiaCIAMiG 29
ソ連が崩壊した1991年遅く、新たに独立した各国に赤軍の膨大な装備品の山が残されていた。
なかでも小国モルドバ共和国の空軍の事例が最も興味を引く。同国にはMiG-29フルクラム34機、Mi-8ヒップヘリコプター8機その他輸送機数機が残された。小国にしては相当の陣容だ。モルドバの総人口はは355万人しかない。
だがモルドバにこれだけの機材を維持する余裕がなく、さらに経済は不況に入っていた。一方で米国はモルドバがMiG-29をイランへ売却しイラン空軍戦力が増強するのを恐れていた。またモルドバから技術がイランの競合国に渡るのも気がかりだった。
そこで1997年に米国はMiG-29入手を図った。その際に使った最強のツールは...金銭だった。米政府はMiG-29を21機購入し、うち14機がC型で、B型1機、A型6機の構成だった。C-17輸送機で各機をオハイオ州デイトンに搬送した。
これにより同機をテヘランが入手するのを防ぎ、米国にソ連製戦闘機で最高性能の機材を検分する機会がうまれた。モルドバには人道援助40百万ドルのほか、陸軍用トラック他非殺傷装備が手渡された。
モルドバは残る機材はエリトリアとイエメンに売却した。米国に移ったMiG-29は訓練部隊や情報機関のほか米空軍の「開発拠点」に配属され国民の目から隠れたとAir & Space Magazineが伝えている。
MiG-29は当時としては操縦性に優れた威力の高い機体だった。アーチャーAA-11ミサイルは1990年代で目標ロック機能がありヘルメット搭載の標的照準装置で機体進行方向と反対にも飛ぶ点で米製装備より優れていた。ただしペンタゴンがAIM-9Xミサイルを2003年に導入し、あわせてヘルメット搭載ディスプレイも登場させたので優位性は消えた。
フルクラムはエイビオニクスや情報管理装備が貧弱でパイロットは外部情報をわずかしか把握できす、紙地図を見て自機位置を把握する始末だった。総じてMiG-29は航空技術面で優秀だったとはいえ21世紀に入るとアップグレードがないまま急速に陳腐化した。
ところで1997年には別の国もMiG-29を入手している。イスラエルで、3機の単座フルクラムを国名非公開の東欧諸国から数週間借り上げた。
ロシアからアラブ諸国へ渡った戦闘機でMIG-29が最高性能機材だったためイスラエルは喜んでこの機会を活用し同機の性能評価をしたはずだ。MiG-29はイラクからその後シリアに納入されている。.
イスラエルのテストパイロットは同機に深く感銘した。普段から慣れ親しんだ米製機材と異なりMiG-29操縦は楽だった。パイロットに代わりコンピュータが着陸させてる機能も特筆ものだった。
「パイロットがヴァーティゴで上下感覚がなくなっても機体を安定させる」機能がシステムにあった。「西側に同様装備はなく、あくまでもパイロットに状況判断させる西側設計設計思想との違い」を見たという。
テストパイロットの一人はフルクラムの性能は「F-15やF-16と同等かそれ以上だ。操縦性に優れエンジンの重量推力比は高い。空戦ではこの機体に気をつけないといけない。訓練を積んだプロの手にかかれば手強い相手になる」
米国は同機の評価を進めながらイランに空軍力拡充させなかった。現在はMiG-29運用国は世界各地に広がり、東欧、中東、南アジアが中心だ。
ポーランドは米製F-16とフルクラムを併用している。イスラエルが2011年にポーランド運用中のMiG-29の補修、近代化改修契約を請け負ったのは興味を引く。イスラエルがフルクラムをどこから調達したかは今でも不明だ。■
Image: Creative Commons.
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