Lockheed ‘Sidekick’ Will Raise F-35 Missile Capacity
May 1, 2019Steve Trimble | Aerospace Daily & Defense Report
米空軍や海軍のF-35でAIM-120ミサイルを通常の4本でなく6本機内搭載可能とするのがサイドキックと呼ばれる装置だとロッキード・マーティンが説明している。
10年かけて実施するブロック4改修の一貫としてF-35テストパイロットのトニー・ウィルソンが5月1日に解説した。改修でF-35は改良型センサーや新型兵装の搭載が可能となる。
同時に機内兵装庫にミサイルをより多く搭載可能となる。機内搭載により同機はステルス性を犠牲にすることがなくなる。
ロッキードはサイドキックの仕組みの詳細を発表していない。F-35AとF-35Cに兵装庫がふたつあり、それぞれAIM-120を2本あるいは一本と大型爆弾のGBU-32共用直接打撃弾(JDAM)(2,000ポンド)一発を搭載できる。F-35BではリフトファンがつくためAIM-120は2本まであるいはミサイル一本と1,000ポンドJDAM一発しか搭載できない。
サイドキックで機内兵装庫上部のAIM-120用アダプターが不要になるのだろう。サイドキックはAIM-120ミサイル一本分のスペースに2本を搭載する。
F-35A、F-35Cにミサイル6本を機内搭載する構想は前からあった。今回ウィルソンがメディア向けに説明したが、ロッキードはこれまで公表してこなかった。
「ロッキード・マーティンが自社開発したもので、今後は共同開発室にもお伝えし実現の可否は他部門におまかせする。ロッキード・マーティンは実施をいつでもお助け出来る体制にある」(ウィルソン)
これとは別にアラブ首長国連邦に派遣中の空軍F-35Aがイスラム国を相手にイラクで4月30日初の空爆を実施した。この際はJDAM一発を投下し、トンネル網と兵器貯蔵庫を標的にしたと空軍中央司令部が発表している。ただし、空爆の結果では発表がない。
イスラエル司令部はF-35Iの実戦初投入を昨年発表していた。米海兵隊も昨年9月にF-35Bがアフガニスタンでタリバンに爆弾投下したと伝えていた。■
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