アーレイ・バーク駆逐艦がMk45砲でドローンを撃墜した事例が昨年紅海で発生していた(The National Interest)―安価なドローン相手に高価なミサイルばかりうっていてはたまりません。今回は窮余の策で主砲を使ったようですが。
米駆逐艦はドローンに対し5インチ砲の使用を迫られた
アメリカ海軍はMk45(5インチ)砲のアップグレードを進めている。同砲は1971年に就役し、その後50年にわたり更新されてきたもので、タイコンデロガ級誘導ミサイル巡洋艦とアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦に搭載されている。
米海軍がこの兵器システムを搭載し続けるのか疑問に思っていた人は、木曜日にその答えを得たかもしれない。アメリカ中央軍(CENTCOM)の副司令官は、AFCEAと米海軍協会が主催したWEST 2025会議で、アーレイ・バーク級駆逐艦USSストックデール(DDG-106)が昨年秋に「5インチ砲を使用してフーシの未搭乗の航空機を撃墜した」と語った。
フーシの攻撃阻止に成功
USNIニュースによると、「ブラッド・クーパー副司令官は11月、ストックデールに乗艦していた」。 クーパー副司令官は、無人機が同艦に向かっており、"発見が遅れた "と説明した。撃墜命令は乗組員に伝えられ、同艦は5インチ砲でUAVを撃墜した。
「エキサイティングな瞬間だった。「いろいろなことがあったが、乗組員が集中し注意を払っている感覚を与えてくれました」。
アーレイ・バーク級駆逐艦USSストックデールとUSSスプルーアンス(DDG-111)は、フリーダム級沿海域戦闘艦(LCS)USSインディアナポリス(LCS-17)と合流し、「紅海からアデン湾に向かうバブ・アル・マンデブ海峡を通過していた」。
「だから忙しかったし、南に向かっていたので、戦いになっていたと言えるし、乗組員の誰もがそれを知っていた」とクーパーは付け加えた。 「フーシ派による複雑で、洗練された、組織的な攻撃だった。
米軍のミサイルが敵の標的の大部分と交戦するために使用されたが、駆逐艦はドローンの1機に対して5インチ砲を使用せざるを得なかった」。
駆逐艦が攻撃を受けたのは、11月が最後ではない。DDG-106は、12月上旬にアデン湾でUSS O'Kane(DDG-77)(同じくアーレイ・バーク級駆逐艦)と共に行動し、「3隻の米国所有・運営・船籍の商船」を守りながら、ドローン含む複数のフーシの兵器を撃墜したことが報告されている。だがこの際に5インチ砲が使われたかは不明である。
昨年11月の行動は、5インチ砲が対水上戦(ASuW)、海軍水上射撃支援(NSFS)、さらに対空戦(AAW)を含む複数の役割で使用可能であることを思い出させるものである。1971年当時の設計チームにフーシの無人偵察機のような小型無人プラットフォーム撃墜に使用されるとは予想できた者はほとんどいなかったはずだ。
海軍もファランクスを頼りにしていた
Mk 45 5インチ砲がフーシの無人機を撃墜するために使われたが最後の手段だったというのは正確ではない。というのも、1年前の2024年1月30日、フーシの対艦巡航ミサイルがアメリカ海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦USSグレイブリー(DDG-107)の1マイル(約1.6キロ)以内に迫ったとき、同艦にはもう1つの予備兵器があったからだ。
駆逐艦はファランクス近接武器システム(CIWS)を使用して、飛来したミサイルを撃ち落とした!
ファランクスは、20ミリM61バルカン自動砲をベースに、毎分3000発または4500発という極めて高速で20x102ミリ弾を発射することができる。ファランクスは、乗組員にとって頼りになる選択肢ではないが、数ヵ月後にMk 45がそうであったように、仕事をやり遂げた。
About the Author: Peter Suciu
Peter Suciu is a Michigan-based writer. He has contributed to more than four dozen magazines, newspapers, and websites with over 3,200 published pieces over a twenty-year career in journalism. He regularly writes about military hardware, firearms history, cybersecurity, politics, and international affairs. Peter is also a Contributing Writer for Forbes and Clearance Jobs. You can follow him on Twitter: @PeterSuciu. You can email the author: Editor@nationalinterest.org.
The Arleigh Burke Destroyer’s Mk 45 Cannon Has a New Role: Drone Defense
February 1, 2025
By: Peter Suciu
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。