ウクライナが受領した"新型 "F-16戦闘機は能力を "剥奪 "された状態だった(19fortyfive)―これもバイデンの優柔不断のせい?。問題は機材アップグレードか更新を早く実施することでは。F-16で空の優位を期待したのは早計でした
F-16 Viper. Image Credit: Lockheed Martin.
ウクライナに待望のF-16が到着したが、性能が制約されたままで効果が妨げられている可能性がある。デンマークとオランダから調達された機体は、旧式AN/APG-66レーダーを搭載し、リンク16通信システムを外した古いモデルであり、空対空能力が著しく制限されている。
ポイント1-リンク16がないため、ウクライナのF-16はAIM-120やAGM-158 JASSMのような長距離ミサイルを発射できず、ロシアの戦闘機や爆撃機に対して著しく不利になる。
ポイント2 - これらの機材は、無人機や巡航ミサイルの撃墜を支援することはできるが、専門家は、緊急のアップグレードと西側の追加支援がないままで、ウクライナにとって有利なバランスへ有意義にシフトできるかどうか疑問視している。
ウクライナにF-16が到着-しかし、インパクトを与えるには時代遅れか?
ウクライナが初めてF-16戦闘機(デンマークから送られた中古モデル)を受領したのは、2024年8月だった。
これは、ウクライナ(PSU)、ポーランド(SP)、米空軍の間で、キエフがこれらの航空機を受領し、運用する可能性について最初の会議が行われてほぼ2年後のことだった。
「これは、使用済みで退役間近の航空機を納入するための非常に長いサイクルであり、支援国はいずれにせよ航空機を手放す方法を模索していたはずだ」と、PSUと共同で航空機のサポートを行っているウクライナ企業の関係者は述べた。
今週、ウクライナはオランダ空軍(RNLAF)から中古F-16を追加で受領したことが報じられた。
本誌が取材したウクライナ高官は、F-16が増えることがウクライナ軍の助けになるのかとの質問に対し、「航空機が増えることはありがたいが、問題はどの任務が効果的に遂行できるかだ」と述べた。
F-16は長年、あらゆる作戦地域であらゆる国のあらゆる任務をこなせる最高のマルチロール戦闘機として販売されてきた。「航空機を購入すれば、空軍が手に入る」というのが、ロッキード・マーチン(LM)の長年にわたる売り込み文句であり、潜在的な顧客国に、同機が最良の取得決定であり、コストに見合う価値があることを納得させるために使われてきた。
障害と限界
F-16に携わるウクライナの上級支援技術スタッフと話したところ、単に多数の機体を送るだけでは対処できない重大な問題が明らかになった。
ひとつは、ウクライナに納入されたF-16が旧型のF-16であること。旧型F-16は、メカニカル・ステアード・アレイ(MSA)AN/APG-66(V)2レーダーを搭載しており、後期型のF-16ではAN/APG-68シリーズに取って代わられた。 後者のレーダーを搭載して販売されたF-16の最新モデルは(V)9モデルを搭載している。
本誌の取材に応じたウクライナ技術員は、「このレーダーは、我々の業界がアップグレードしたMiG-29のN019レーダーのバージョンより低性能なのでロシアが何を仕掛けてくるかを考えると、この機体で多くの任務をこなすのは難しい」。
さらに事態を悪化させているのは、「これまでにウクライナに送られた航空機はすべて、リンク16のハードウェアが取り外されていることだ。 これがなければ、ロシア軍機と交戦できる有効射程は、ロシア軍戦闘機が当方を攻撃できる射程の3分の1程度になってしまう」。
「F-16を空対空ミッションに投入することは事実上不可能だ。 「我々ができることは、ロシアの無人機や空から発射される巡航ミサイルや滑空爆弾を短距離ミサイルで撃墜することだけだ」。
本誌が取材した別の防衛エレクトロニクス技術者は、ウクライナ側が開発した潜在的な解決策は、「米国製のAIM-9XをMiG-29に統合することだった」と語った。「しかし、レイセオン(ミサイルの製造元)の関係者がこのことを知ると、誰が我々の航空機にミサイルを搭載する許可を与えたのかと、我々に質問を浴びせ始めてきた」。
「想像できますか? 私たちは戦争の真っ最中で、都市は爆撃で瓦礫と化しているのに、レイセオンの連中は私たちに、どこで許可を得たのかと聞いてくるんですよ」。
リンク16がなければ、航空機は長距離空対空ミサイルを発射できないだけでなく、ウクライナ都市に巡航ミサイルを発射する前にロシアの爆撃機を先に破壊できないままだ。
また、ロシアの爆撃機がまだ地上基地にいる間に撃破できる長距離の米軍AGM-158統合空対地スタンドオフ・ミサイル(JASSM)の発射もできない。
F-16の構成
これまでにウクライナに供給された航空機のほとんどはプラット・アンド・ホイットニーF100エンジンを搭載した旧型のF-16である。今のところ、各機が同じパワープラントを搭載している。
「ウクライナの支援エンジニアは、「C/Dシリーズなど、より先進的なモデルのF-16を導入すれば、機材の使用がさらに複雑になる可能性がある。より多くの航空機を保有し、より推力の高い(GE)エンジンを搭載したいが、地上要員の訓練や整備設備など、より多くのサポートがおいつかなくなる」。
Written ByReuben Johnson
Reuben F. Johnson is a survivor of the February 2022 Russian invasion of Ukraine and is now an Expert on Foreign Military Affairs with the Fundacja im. Kazimierza Pułaskiego in Warsaw and has been a consultant to the Pentagon, several NATO governments and the Australian government in the fields of defence technology and weapon systems design. Over the past 30 years he has resided at one time or another in Russia, Ukraine, Poland, Brazil, the People’s Republic of China and Australia.
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