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トランプとゼレンスキーの衝突が外交的大失敗になったのはなぜか、修復できるのか(19fortyfive)

 

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ナルド・トランプとJD・ヴァンスが一方で、他方ではウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキーが恫喝した責任は誰にあるのか?

 ほとんどがトランプとヴァンスだ。

 ゼレンスキーは、トランプとヴァンスが米国のウクライナ支援に感謝していないと彼を非難する中、口ごたえしようとして失敗したが、口論中ずっと静かに話していた。


どこで間違ったのか?

ウクライナ大統領は2つのミスを犯した。

第一に、彼は通訳を通してよりニュアンスのある話をするのではなく、明らかに乏しい英語で話すことにこだわった。

 そしてもうひとつは、このイベントを、笑顔で互いの人間性と才能を称え合う指導者たちの姿を見せることを目的とした記者会見としてではなく、交渉の席や酒を酌み交わしながらの親密な会話に任せた方がいいような、意見交換として扱ってしまったことだ。

 ゼレンスキーは微笑み、大統領を称賛し、沈黙を守るべきだった。

 対照的に、アメリカの大統領と副大統領は、記者会見がタフに振る舞い、有権者にアピールし、ゼレンスキーに敬意を示すよう要求する機会となることを最初から知っていた。

 ヴァンスもトランプも、ゼレンスキーがアメリカの援助に対して感謝の念を抱いていないように見えることに口をつぐんだ。レアアース鉱物のビジネス取引に調印することを目的とした会談で、このような態度をとるのは異様だ。

 トランプは、ゼレンスキーがカードを持っていないときでさえ、無礼な態度であることを説いた。つまり、トランプはいじめっ子の役を演じていたのだ。

 重要なのは、ゼレンスキーが、2014年のロシアの最初の侵攻後、トランプを含め、ウクライナを助けるために十分なことをしたアメリカ大統領はいなかったと述べるまで、和やかなムードだったことだ。

 トランプもヴァンスも間接的な批判にすぐさま憤慨し、ゼレンスキーにまるで間違った小学生のように数分間の説教を始めた。

 ゼレンスキーは、トランプとの記者会見がどう機能するかをもっとよく予習しておくべきだった。

 彼のミスは簡単に修正できたはずだ。トランプとヴァンスはいじめっ子であるべきではなかったが、他の多くの文脈での彼らの行動が示すように、その問題は修正できない。

アメリカとウクライナの関係はどうなるのか?

哀れなゼレンスキーは公的な懺悔の儀式を行い、トランプに土下座して這い上がるしかないだろう。

 鉱物資源取引とアメリカの支援はウクライナにとってあまりにも重要であり、彼が怒ったままでいることはできない。最悪の場合、ゼレンスキーは不安定なアメリカ大統領を安心させるため辞任しなければならないかもしれない。

 しかし、トランプは同様に問題のある選択に直面している。

 もしプーチンが勝利するのを許せば、彼はノーベル平和賞のチャンスを棒に振り、自分が押し売りであることを露呈し、何百万人ものウクライナ人とロシア人の死に責任を負うことになる。

 真のディールメーカーなら、ゼレンスキーに手を差し伸べるだろう。  弱虫のいじめっ子ならそうはしない。■


Why the Donald Trump-Zelensky Clash Was a Diplomatic Disaster

By

Alexander Motyl


https://www.19fortyfive.com/2025/02/why-the-donald-trump-zelensky-clash-was-a-diplomatic-disaster/?_gl=1*1yqp9og*_ga*MTAyNDk4NTQwNy4xNzQwNzg3MDU1*_up*MQ..


アレクサンダー・モティル博士はラトガース・ニューアークの政治学教授。 ウクライナ、ロシア、ソ連、ナショナリズム、革命、帝国、理論の専門家で、Pidsumky imperii(2009年)、Puti imperii(2004年)、Imperial Ends: The Decay, Collapse, and Revival of Empires(2001年)、Revolutions, Nations, Empires(革命、国家、帝国)など10冊のノンフィクションの著書がある: Conceptual Limits and Theoretical Possibilities (1999); Dilemmas of Independence: Dilemmas of Independence: Ukraine after Totalitarianism」(1993年)、「The Turn to the Right: The Turn to Right: The Ideological Origins and Development of Ukrainian Nationalism, 1919-1929 (1980)』、『The Encyclopedia of Nationalism (2000)』、『The Holodomor Reader (2012)』など全15巻の編集者。 また、週刊ブログ "Ukraine's Orange Blues "を開設している。



コメント

  1. こうなるよねしか無い、トランプ政権がゼレンスキー大統領に相談もせずに、勝手米ロ終戦進めて、しかもロシア寄りな姿勢を全面にだし、ロシアも独裁者なのにゼレンスキーを非難したのは良く無かった。世間ではロシア疑惑はやっぱり存在したなど、ロシア工作員だとリベラルメディアに言われるし、殆ど人はその様に印象されてしまった。民主党のは腹の底で大笑いだよ。これで今回ウクライナ戦争責任を全てトランプ大統領に押し付けるチャンスだからな。中間選挙で民主党が上下院のどれかを取ったら、確実に嘗てロシア疑惑と今回のロシア強制和平でトランプ氏はロシアと結託して我が国の民主主義を脅かし危機に瀕してるてな。リベラルメディアも追随する。

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  2. ぼたんのちから2025年3月1日 10:08

    この会談が、友好的ムードで終わるなんて、どこのおバカさんが想像したのかな?
    強気の継戦を主張するゼレンスキーは、トランプの和平案をその場で了解することは、初めから有り得ないだろう。3年も戦争し、何十万人もの死傷者を出していて、急に180°立場を変えるなんて起きると考える方がおかしい。
    だから、ウクライナが、和平案を咀嚼し、飲み込めるためにも、双方の対立点を明らかにする演出とその後の冷却期間が必要であったと思われる。
    第三者は、今しばらく、推移を見るべきだ。

    返信削除
    返信
    1. いやいや、それだと遅い、何度も言っているけど、リベラルメディアと民主党はトランプ大統領が勧める和平案なんかもうどうでもいい、民主党連中にとっては今回ウクライナ戦争に於ける責任を取らされるのがいやで、色々と戦争を長引かせて、トランプ氏に仕事を押し付けた。もしトランプ大統領が民主党よりもロシアにある程度強く出て停戦ができていれば、民主党よりも我々は今回のウクライナ戦争の問題を解決し、トランプ大統領が言う「力による平和」を世界にアピールする事できた。だけど現実はトランプ大統領はロシアに擦り寄りロシア寄りを全面に出し、ゼレンスキー大統領を“独裁者”と罵った。これだけで民主党は十分にトランプ大統領の攻撃する。材料を手に入れたよ。後は中間選挙に向けて準備と、メディア工作ぐらいかな。

      削除

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