Repair for USS Fitzgerald After Collision Will Cost More Than Fix to USS Cole After Terror Attack 衝突後のUSSフィッツジェラルド修理費用はテロ攻撃受けたUSSコール修理時より高くなりそう
July 27, 2017 6:10 PM
写真 USSフィッツジェラルド (DDG-62)が横須賀の第四乾ドックで損傷評価を受けている。US Navy Photo
THE PENTAGON — USSフィッツジェラルド(DDG-62)の修理費用が2000年にテロ攻撃を受けたUSSコール(DDG-67)の250百万ドルを上回りそうだ。
- 正確な見積もりではないが、海軍問題専門家がUSNI Newsに500百万ドルになってもおかしくないと指摘している。
- 損傷状況に詳しい筋によればコール事例よりはるかに高くなるという。コールは自爆攻撃ボートで左舷に大きく穴を開けられ乗組員17名が犠牲になった。
- 6月17日のフィリピン船籍ACXクリスタルとの衝突事故で乗組員7名が死亡し、艦体が大きく損傷し、高性能電子装備も損傷を受け、通信室と右舷前方のA/N-SPY1D(v)航空レーダーアレイも被害を受けた。クリスタルの左舷が艦橋を激突しレーダーをつぶし艦橋の骨格がねじれた。
- USNI Newsが得たフィッツジェラルドの損傷評価は進行中で修理の最終見積は出ていないが、海軍は同艦を米本土へ回航する方法を検討しているという。今のところ大型運搬船での米西海岸移動案が有力だ。
- コールは米本国へ大型石油掘削装置運搬用のMVブルーマーリンで運ばれ修理には二年かかった。「修理には250百万ドルかかり、鋼鉄550トン、主機関二基で27トン分を交換し、ガスタービン発電機三基を交換した」と海軍は発表していた。
- 今回の見積もりで大きな差が出ているのはフィッツジェラルドの電子装備の改修交換費用によるものだ。
- 「コールは機関関係が主でしたが今回は電子装備で経費がかかります」と退役海軍大佐クリス・カールソンがUSNI Newsに解説している。「主機関に相当かかりそうですが電子装備と比べれば簡単な修理です」
- さらに喫水線下の浸水区画は除去が必要だとカールソンは指摘した。
- 戦略予算評価センターの海軍関連専門家ブライアン・クラークは海軍の公表写真を見ると修理費用はコールの250百万ドルを軽く突破しそうだと述べた。
- フィッツジェラルドは1995年就役し、アーレイ・バーク級駆逐艦の最初の一隻で170百万ドルで艦体、機械関係技術系の改修が2019年度に予定され供用期間を10年から15年延長するはずだった。
- ただし海軍が修理時に電子装備を一気にベイスライン9仕様にし、弾道ミサイルと防空能力を両立させれば270百万ドルになる。
- 「当初予定より数倍高くなりますが他艦へ影響が出そうです」とクラークは指摘する。「BMD近代化改修を受けられない艦が出るれば割りが合いません」
- 修理予定に不明点が多数あるが海軍は同艦修理に本気なようだ。
- 第七艦隊司令ジョセフ・オーコイン中将は「艦を救う」と6月17日に報道陣に語ったとStars and Stripesが報じた。「かなりの修理になるがUSSフィッツジェラルドはここに戻ってくる。修理は数か月かかるだろうが一年未満だといい」
- 修理案を固めるのと並行して事故原因の調査が進行している。■
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