China’s Second Aircraft Carrier Sails Closer to Joining the Fleet 中国の空母二号艦の就役近づく
'Shandong' suffers the same limitations as her predecessor「山東」も一号艦同様の制約につきまとわれる
中国初の国産建造001A型空母が第三回海上公試に2018年10月28日大連港を出発した。同艦は早ければ2019年に艦隊に編入と米国防総省は見ており、中国が二隻目の空母を供用開始すれば世界第二位の空母戦力が中国に出現する。
今回の公試は兵装、指揮、通信の各装備のテストが目的と環球時報が伝えている。
排水量55千トンの同艦は「山東」と命名されると言われ、一号艦遼寧の改良型だ。遼寧はソ連が1980年代に建造開始しながら未完の旧ワリヤーグだ。
中国は同艦を1998年購入し、2012年に遼寧として就役させた。J-15戦闘機部隊とヘリコプターを搭載する遼寧は2018年1月に西太平洋で初めて実戦さながらの演習に投入された。
山東は遼寧と同じレイアウトで制約条件をそのまま共有する。カタパルトがないため、艦載機は傾斜付き飛行甲板から自力発艦させる。機体重量が大きく制限され兵装、燃料の搭載量が限られる。
米海軍空母では蒸気カタパルトで艦載機を発艦させ、最大重量は50トンにものぼる。これに対し遼寧では30トンが限度だという。J-15の空虚重量は20トン近い。ペイロード10トンで燃料が大部分を占めれば兵装は小型ミサイル数本に限られるだろう。
だが今後登場する中国の新型空母ではこの点が改善され、中国が投入してきた巨額予算がついに効果を見せるはずだ。中国は4隻から6隻の空母を整備し、遼寧、今回の001A型のほか二隻ないし四隻の体制となると米議会調査サービスが2018年8月に伝えていた。
米国は最大の空母運用国で10隻が供用中だ。フランス、英国、インド、ロシアの各国が一隻ずつ保有する。揚陸強襲艦を保有するその他国も固定翼機の運用が可能となろう。
三号艦が上海で建造中と伝えられており、この艦にはカタパルトがつくとの報道がある。「中国の次世代空母は航続距離が伸び各種固定翼機を運用する。その中には電子戦用機、早期警戒対潜哨戒機も含まれるはず」米国防総省は2018年度版の中国の軍事力報告で述べている。
空母が増えれば中国は太平洋からインド洋にかけて今以上に強い影響力を展開できるようになる。「2020年になれば空母搭載の航空兵力が限定的ながら防空任務を水上艦隊の上空に展開できるようなる」と海軍情報部は2014年に見ていた。
ペンタゴンの2018年版中国の軍事力報告では「こうした進展で空母戦闘群が近海から遠隔地にまで中国の権益を守る存在になる」と述べていた。■
This story originally appeared at The National Interest.
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