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B-21調達は200機へ拡大の可能性、2030年代の米爆撃機構成を大胆に予測



Could the Air Force End Up with 200 New B-21 Stealth Bombers? 米空軍はB-21調達を200機まで拡大するのか

It could happen. Here's how. 可能性はある。その場合はこうなる
November 22, 2018  Topic: Security  Region: Americas  Blog Brand: The Buzz Tags: B-21B-52U.S. Air ForceChinaRussia
空軍はB-21レイダー・ステルス爆撃機の運用基地の準備に入った。だがB-21の調達規模はいまだはっきりしない。
選ばれたのはティンカー空軍基地(オクラホマ州)で同機の整備拠点となることが11月16日の空軍発表からわかる。
ジョージア州のロビンス空軍基地、ユタ州のヒル空軍基地もティンカー基地を支援する。エドワーズ空軍基地(カリフォーニア)がテスト拠点となる。
この発表に何ら驚くべき情報はない。ティンカーは航空補給施設の主要基地で一万名ほどの軍民関係者がB-1B、B-52、KC-135、E-3やE-6の重整備にあたっている。エドワーズはテスト機の基地として空軍現有機ほぼ全部を運用してきた。
「各基地の活用でB-21の開発、運用が大きく前進する。B-21は長距離性能があり敵防空網を突破し重要任務をこなして十分生存できる機体である」と空軍は述べており、レイダー初号機は2020年代中頃の就役とある。
とはいえ空軍にB-21が何機揃うのかは今も不明だ。ペンタゴンはノースロップ・グラマンのレイダー生産機数を時の経過につれて変更しており、2015年10月時点では80機から100機で総経費を200億ドル程度としていた。
だが空軍の2017年度予算要求では最低機数が100機に増えている。「今世紀通じて航空優勢確保の持続のため最低100機のB-21を調達したい」との説明だった。「最低100機の調達でライフサイクル運用コストが下がる。さらに今後の爆撃機部隊の適正規模を検討中だ」
その時点ではB-21導入でB-2、B-1Bを運用中のテキサス、サウスダコタ、ミズーリの各基地で廃棄する予定だった。「各基地の運用で影響を最小限にし、運用経費を削減しながら既存施設の再利用を最大限にしながらコストは下げられる」との説明だった。
2018年現在で空軍には1990年代製のノースロップ・グラマンB-2が20機、ロックウェルが1980年代に製造したB-1Bが63機ある。空軍は2030年時点でB-21を100機、ボーイングB-52Hと併用の方針だ。B-52は1960年代の機体だが改修を受けており76機が2018年現在稼働中だ。
だが爆撃飛行隊は増える。2018年現在は第一線爆撃飛行隊は計9ある。2018年9月に飛行隊を5つ増やすとの空軍発表があった。
「目標を裏付ける調達予定がともなっていないが、関係者は75機追加が必要と見ており、その時点で生産中の機材はB-21しかない」と議会調査部は2018年10月の報告書で指摘している。
あるいは空軍が旧型機の稼働期間を伸ばす可能性もあると議会調査部は指摘。「B-21調達を拡大する決定をするにあたり議会は費用対効果の比較で新型機導入と既存機の可動期間延長の比較検証を求めるだろう」
「この比較は容易ではない。というのもB-52は稼働期間を80年の想定で、軍用機でここまで長く運用した例がないためだ。B-52で防空網の進化に耐えられるのかは別にしても機齢80年の機体を整備し稼働させるのは難易度が高いだろう」
空軍が5個爆撃飛行隊を追加し、B-52Hを他機種と退役させればB-21は200機以上必要となり、事業規模は増大するはずだ。■
David Axe edits War Is Boring. He is the author of the new graphic novels MACHETE SQUAD and THE STAN.
B-21はもともとLRS-Bと呼ばれていたようにファミリー構成のBつまり爆撃機型のはずですから、残りの機体がどうなるのかが関心を呼ぶところです。格闘戦闘機にかわる制空機とでも言うべき重武装機や電子戦やISR機への進化も期待しているのですが、今の所爆撃機の話題ばかりですね。あるいはブラック事業で裏で別の機体が開発されているのか。いずれにせよ、B-21の実機を誰も見ていない状態なのですが、2020年代中頃の就役であれば意外に早く開発が進んでいるのでしょうか。あるいは既に初飛行しているのかもしれません。中国を意識して今回はペンタゴンも徹底した情報管理を行っているようですね。


コメント

  1. RC-135後継機とその原型にステルス空中給油機の計画がありましたね。

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  2. これだけの大量調達ということは、
    よっぽど安くできるのかな
    僕が天に召されるまでにB-52おばあちゃんが退役するかどうか・・・・・・

    返信削除

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