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北朝鮮攻撃で韓国海兵隊が果たす役割は重要だ。

South Korea's Plan to Make North Korea Suffer in War: Marines Attacking from an 'Aircraft Carrier' 韓国の北朝鮮攻勢案は海兵隊を「空母」から展開する構想






February 2, 2018


国の現代史で揚陸作戦がカギとなり中心的な役割を果たしてきた。国連軍は韓国を揚陸作戦一回で救った経緯があり、このことから韓国は大規模かつ強力な海兵隊を維持している。新世代の韓国揚陸部隊は有事の攻勢能力を体現し、北朝鮮を侵攻し金正恩一族を権力の座から引きずり下ろすだろう。
半島状の地理条件のため南北朝鮮の住民にとって海は縁遠い存在ではない。同時に半島内で戦闘中の地上部隊は絶えず海からの侵攻で補給通信線を遮断される危険から逃れられない。ダグラス・マッカーサー元帥は朝鮮人民軍(KPA)の攻勢がか細い補給線で支えられて韓国へ侵攻していることを見抜き、インチョン揚陸作戦を立案実行した。その結果、一気に形成が逆転しKPAは勝利一歩手前から引きずり降ろされた。分断された北朝鮮軍は包囲され殲滅されるのを逃れ北へ退却した。
朝鮮半島は東西わずか160マイルで山地があり、機動戦の余裕がない。南北の沿岸は延長3千マイルで、将来の次回朝鮮戦争では揚陸作戦で消耗戦を回避し、ソウルや平壌のような中心地での対決を回避することが期待される。
米海兵隊の支援のもと韓国は世界有数の規模の海兵部隊を整備した。米海兵隊のある大佐がヴィエトナム戦当時に韓国海兵隊の旅団規模部隊が現地に派兵され「すべてを教え込んだのでこっちよりも優秀なくらいだ」と述べていた。今日の韓国海兵隊(ROKMC) は29千名で二個師団と一個旅団を編成している。
従来、ROKMCには戦域予備兵力の役割が想定され、迅速な増援部隊として北朝鮮軍が突破口を開いた場合の対応部隊だった。陸上だけでなく海上から兵力を移動すればこれが実現できるはずだった。1975年に韓国海軍には揚陸艦20隻があり、うち8隻は戦車揚陸艦で、そのほか60隻の揚陸用舟艇があった。必要ならROKMCだけでインチョン上陸作戦の縮小版が実行できた。ただ、北朝鮮への攻撃はまだ実行不可能だった。
冷戦終結とソ連が北朝鮮を手放したことでROKMC関連の有事対応案は大胆さを身に着け、ペンタゴン作成の朝鮮半島有事対応のひとつOPLAN 5027-94は米韓揚陸作戦を元山でおこない、平壌を側面から攻める構想だった。ROKMCは韓国防衛から北朝鮮政府撃滅も任務に加えた。
北朝鮮が核兵器開発に成功したことで交戦想定が変わった。もはや米韓軍は北朝鮮軍を火力で圧倒できなくなり、米空軍力による北朝鮮軍の壊滅は期待できなくなった。部隊は機動力で核攻撃を回避する必要が生まれ、核兵器投入の実行前に北朝鮮政府を降伏させる必要が生まれた。次回の朝鮮戦争は時間との競争になる。
新戦略でROKMCへ期待が高まる。新作戦案では韓国海兵隊と海軍部隊は海上から平壌を直接攻略し、核兵器のボタンをおさせずに北朝鮮政府首脳部を殺害あるいは捕獲する。このため旅団規模のコードネーム「スパルタン3000」が創設され、その任務は「北朝鮮後方の中核軍事施設の破壊」とされた。平壌周辺での作戦を想定しているのがわかる。同旅団は命令が下れば浦項基地から一日で展開可能だ。
ROKMCと新設「スパルタン」部隊を支援するのが韓国の海上輸送部隊でその旗艦がヘリコプター運用揚陸艦ROKS独島だ。全通型飛行甲板とウェルデッキを有する同艦は米海軍のワスプ級ヘリコプター揚陸艦に近い存在だ。独島は排水量19千トンで海兵隊員700名とトラック10両、戦車6両、楊陸強襲車両AAV6両、野戦砲3両、ヘリコプター10機と韓国国産揚陸ホバークラフト2隻を搭載する。
鳴り物入りで2007年に就役した独島は三隻を建造する構想の揚陸艦一号艦で二号艦はMarado馬羅島、三号艦はBaengnyeongdo白翎島の名称が決まっている。ただし二隻の建造は未着手で、独島は一隻だけの扱いにくい運用艦になる可能性もある。ただ2017年に馬羅島の建造が始まり、白翎島の運命は未定だ。これ以外に戦車揚陸艦4隻があり、各艦が戦車17両を搭載する。
今日のROKN/ROKMC任務部隊は海兵隊一個大隊と戦車40両を上陸させる能力がある。独島級二号艦があれば二個大隊に増える。揚陸地点はROKMC基地から遠隔地ではないため、同日中あるいは翌日に同規模の部隊を揚陸させ内陸部侵攻が可能なはずで、米海軍第七艦隊の揚陸艦が佐世保から出撃し韓国海兵隊が同乗できれば旅団規模の上陸作戦も可能だ。
北朝鮮のいかなる地点に上陸するにせよ韓国海兵隊は激烈な戦闘に遭遇するはずだ。北朝鮮は強固な防御を構え120万名の兵員の他、予備部隊や民兵数百万がある。上陸攻撃のタイミングは北が韓国攻撃に専念し、KPAに上陸部隊への反攻用の燃料が不足していれば理想的だ。韓国海兵隊は文字通り槍の穂先となりその活躍は金政権の終焉につながるはずだ。■
Kyle Mizokami is a defense and national-security writer based in San Francisco who has appeared in the Diplomat, Foreign Policy, War is Boring and the Daily Beast. In 2009, he cofounded the defense and security blog Japan Security Watch. You can follow him on Twitter: @KyleMizokami.

果たしてこの積極的な攻撃作戦を韓国政府が実施する意思があるのかどうか。また実施しても海空からの支援がなければいかに精鋭の海兵隊でも見殺しになってしまいます。ましてや狂信的に行動する北朝鮮軍の真っただ中でどこまで暴れまわるつもりなのでしょうか。どうもこの作戦は机上の空論のようです

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