機体選定に日本が頭の中にあるのはまちがいなく、日本が777なら自分たちは747を千tなくするのではないですか。ただ仕様と価格のバランスが取れず結局メーカーとのハードネゴになるのでは。面子にとらわれた思考の人たちは大変ですね。Defense Newsの記事です。現行のKALリース機も韓国国旗も反映して機体もカラフルになっていますね。
South Korea looks to buy its own Air Force One 韓国が自国エアフォースワン導入を検討中
文在寅大統領を乗せた専用機がハンブルグに到着した。 July 6, 2017. (Patrik Stollarz/AFP via Getty Images)
By: Jeff Jeong
SEOUL, South Korea —韓国の大統領府青瓦台Cheong Wa Daeは現状のVIP仕様リース機材を新型機に切り替えたいとし、政界では借り上げ機材の経済性で議論が巻き起こっている。
現在は改修したボーイング747-400旅客機を大韓航空からリースで供用している。200人乗りの同機は2001年完成で高性能通信装置や防御対策を搭載し、レーダー信号妨害装置やフレアも搭載していると韓国空軍は説明。
「VIPジェット機の10年契約があと二年で切れ政府としてリース契約更新か新型機導入かの決断に迫られる」と青瓦台関係者(匿名)は述べ、「入札手続き、予算、機体製造の決断は今年上半期に下す必要がある」という。
与党民主党は韓国の国際イメージも考慮して新型の大統領専用機調達を望んでいる。
韓国議会では異例だが各党派超えたほぼ全会一致で大統領専用機の更新が必要と認識が生まれている。
「韓国は世界最大のスポーツイベント主催国として世界第五番目の国であり平昌冬季五輪が進行中である」と与党のCho Seung-rae議員が主張。「VIP専用機の導入を遅らせる理由はなく、最大限の努力でエアフォースワンの必要性を訴え関連予算を確保すべきである」
一方野党はエアフォースワン購入は予算上から反対だ。
「高価格の大統領専用機を経済が苦しい時期に導入するのはよい考えとは言えない」とHong Moon-pyo議員(自由韓国党)が主張。「国家元首が外交訪問をリース機材で行っても何ら不都合はない」
予算問題が米国でも次期エアフォースワンに影響を与えている。米空軍は昨年8月に破産したロシアエアライン向けに製造済みのボーイング747-8二機を購入すると決め老朽化してきたVC-25Aと置き換えるとしていた。
韓国でも予算問題が前政権が下した大統領専用機の調達の動きに支障が出ている。
2010年の李明博政権時代の入札ではボーイングは747-8旅客機を提示し単独入札者となった。エアバスが辞退したためだだった。
李政権は新造747-8VIP仕様を460百万ドルで購入したいと申し出たがボーイングに却下された。
「韓国政府はエアフォースワンをその時点のハイテク装備満載で考えていたのですが、その予算では全部は無理だったのです」とボーイングコリア関係者が匿名条件で明かしている。
ボーイング関係者は日本政府により選定された777改装機が韓国のVIP機でも候補になると見ている。韓国は次期大統領専用機をVC-Xと呼称し経済性分析を重視している。
エアバスは本誌の照会へ回答していない。
韓国国防調達事業庁DAPAは新規VIP機入札の準備に入っている。
「空軍がVIP機の要求内容を検討しますが予算を考慮します」とDAPA広報官Kang Hwan-seokが述べている。「要求内容が決まれば入札を開始し海外企業の参加を求めます」
リースの747以外に韓国空軍はボーイング737-300とCASACN-235を各一機政府関係者の移動用に運行している。
このうち737は1983年から供用しており2000年には南北会談に向かう金大中大統領を乗せ平壌まで運んだ。
2007年に青瓦台はシコースキーS-92を大統領専用ヘリコプターとして導入しているが、これも供用期間の10年が来る前の機材交代となった。■
Email: jeff@defensenews.com
Mike Yeo contributed to this report.
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