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研究開発資金を増額された米空軍のめざす新規案件は中国との対戦を視野に入れている

Aerospace Daily & Defense Report

USAF Speeds Next-Gen Fighter Family, With Eye Toward China 次世代戦闘機ファミリー整備を加速化し、中国との対戦に備えるUSAF

Feb 21, 2018Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report


U.S. Air Force
ORLANDO, Florida—米空軍長官ヘザー・ウィルソンはここ数年で最大の研究開発財源を手に入れ、中心を中東での対テロ作戦から中国との直接対戦に変えようとしている。
そのカギが航空宇宙での優越性確保への投資とウィルソン長官は空軍協会主催の航空戦シンポジウムで語った。


NGAD、極超音速兵器
空軍は今後5年間に27億ドルを追加投入しほぼ100億ドルで「次世代航空優越」(NGAD)と呼ぶ一連の装備で航空優越性を今世紀中通じた確保を狙う。ここにF-22、F-35に代わる新型機の開発が入る。
NGADでは電子戦を「改めて重視する」とウィルソン長官は述べたが詳細は語らなかった。
中国が空軍にとり「脅威を与えている」ことは疑う余地がないと長官は強調。ロシアも周辺国には脅威だが中国ほどの急激な変化は示していないと語った。
「空軍として何をすべきかを考えると、特に中国の技術革新が予想以上に早く、わが方に脅威になっている」
NGAD開発を急ぐことともに空軍は議会が認めた追加予算で極超音速兵器技術の実用化も目指し、極超音速通常弾頭攻撃手段と空中発射式迅速対応兵器の二種類の試作型完成をめざす。


F-35は減速、既存機種の性能向上へ
空軍はF-35増産のペースを落とす一方で既存機種の近代化改装を重視する。F-15C、-E、F-16、F-22の各型だ。

宇宙装備の残存性向上
宇宙分野での優越性確保にも予算を投じる。ロシア、中国が米国の宇宙機材を脅かす能力開発に急いでいるためだ。空軍は宇宙配備赤外線衛星7号8号の導入を決定し、ミサイル監視体制を強化するが、今後登場する敵側の新技術の前に安全とは言えなくなってくる。そこで空軍は小型かつ機動性の高い衛星多数の整備に方針を切り替える。


新型軽攻撃機の導入
中東では空軍は新型軽攻撃機導入を目指し地上部隊防御を費用対効果を高い形で実現する。これで第四世代第五世代戦闘機を任務から解き、高度能力を有する敵との訓練に回すとウィルソン長官は説明。

「国家防衛戦略により過激主義には低水準支出で対抗していきます。F-22でアフガニスタンの麻薬工場を攻撃するのでは割が合いません。もともとの想定では敵との対戦で中心となるべき装備ですから」■

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