先日の不幸な事故で陸自のアパッチロングボウはただでさえ少ないのにさらに減ってしまいましたが(10機→9機!)、イスラエルが無人機をアパッチで撃破したのに続き、シンガポールもすでにその用途でアパッチを投入していることを認めました。国の規模が日本とは違いすぎるとはいえ、局地防衛でアパッチも十分防空任務に投入できるのですね。日本も検討しているのでしょうか。西のイスラエル、東のシンガポールですね。大いに参考になる思考方法です。
Singapore confirms it’s using Apache helicopters in air defense role シンガポールが防空任務にアパッチを投入していることを認める
シンガポール空軍はAH-64D20機を運用する。うち8機はアリゾナ州シルヴァービル陸軍ヘリポートに配備している。(Singapore's Ministry of Defence)
シンガポールがボーイングAH-64Dアパッチ攻撃ヘリコプターを防空任務に投入している。
Defense Newsの照会に対しシンガポール国防省はAH-64Dは同国が多様な脅威に対応するべく投入している機材の一つと回答。
Defense Newsはシンガポール共和国空軍のアパッチの搭乗員とシンガポール航空ショーで話す機会を得た。
アパッチを防空任務に使うのは低速飛行特性を生かして「低空低速」で侵入する軽航空機あるいはUAVに対応させるためで、高速ジェット機では迎撃が苦手な相手を想定する。
有事にはアパッチ搭載のオービタルATK製M230チェインガンで対応する。アパッチ搭乗員は飛行中標的の捕捉能力があるかについて確認してくれなかったが、ロッキード・マーティン-ノースロップ・グラマンによるAN/APG-78ロングボー火器管制レーダーは「陸上、空中、水上の複数の移動目標製紙目標を全天候また戦闘状況の中で」探知し位置を突き止め分類したうえで優先順位づけができるとある。
搭乗員はアパッチが常時警戒態勢についているのかについては作戦上の機密事項だとして明かしてくれなかった。
シンガポール空軍はAH-64Dを20機運用中で、うち8機はアリゾナ州マラナにあるシルヴァーベル陸軍ヘリポートに配備している。残りの機材はシンガポール国内で第120飛行隊が運用する。機体には新型衛星通信装置が搭載されエルタ-イスラエル航空宇宙工業製のEL/K-1891 Ku-バンド通信で電子線能力を併せ持つと見られる。後者についてDefense Newsはエルビット製と確認している。
シンガポールは国防タスクグループを2010年に編成し空を警戒し脅威に迅速かつ決定的な対応を昼夜を問わず与えることを目的とした。機能横断的に装備を配備し、空軍のセンサ―類、地上配備の防空装備をネットワーク接続し統合防空装備として昼夜問わず運用している。■
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