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恐ろしい中国:警察官のサングラスにご注意、全国民監視体制づくりか

技術の社会導入で支障となる反対がなく、倫理でも制約がない中国で新技術導入が他国より先行する現象が発生しているのは実に興味深いことです。Business Insiderの記事です。

 

Chinese police are using facial-recognition glasses to scan travelers中国警察が顔認識メガネで旅行客を監視している

GettyImages 915205050 
鄭州東駅(河南省)構内の警察官がスマートグラスを着用し顔認識システムを運用しているのが目撃された。2月5日撮影AFP/Getty Images

  • 鉄道警察が顔認識メガネで犯罪者逮捕をめざしている
  • テストでは100ミリ秒で顔認識に成功
  • すでに7名を逮捕し、26名の移動を止めた
  • 中国は顔認識技術をさらに導入し全国規模のデータベースで全国民の三秒以内識別をめざす

国の鉄道警察隊が顔認識用のサングラスを着用し疑わしい人物を捕まえる体制にあることが河南省省都鄭州の鉄道駅でわかった。
 着用する装置はグーグルグラスと似ているが、今年発表になったばかりですでに犯罪者7名の摘発の効果を上げたと共産党機関紙人民日報が伝える。
 メガネはデータベースとリンクされ旅行客から犯罪容疑者を判別する。実際に照合にかかる時間は不明だが開発元のLLVisionでCEOのWu FeiがWall Street Journal にテストでは1万名のデータベース上で顔認識は100ミリ秒で十分だったと述べている。
 すでにメガネで無賃乗車から誘拐犯まで容疑者を識別したという。また偽造書類で移動しようとしていた26名も未然に摘発した。
 中国では鉄道乗車に身分証明書の提示が求められる。この規則で多重債務者の逃走を防ぎ、宗教少数派が偽造文書で移動するの防止している。
 顔認識メガネを中国官憲が着用するのは今回が初めてだが、同技術は警察が広く応用している。中国は13億人の全国民を3秒で識別するデータベースの構築を続けている。
 人権団体からは技術の悪用でプライバシーの侵害だとの非難が出ている。
 「中国当局は『社会の安定』のためなら国民を厳しく監視できると考えているようですが、こうしたやりすぎの政策はむしろ政府への敵意を生みかねません」とヒューマンライツウォッチで中国を担当するソフィー・リチャードソンが述べる。以前は顔認識技術が宗教団体に向けられていると批判していた。「中国政府は直ちにこうした措置を中止し、本人の同意なしに集めたデータを破棄すべきです」
 だが新型メガネは定着しそうだ。あたかも中国旧正月が始まり2月1日から3月12日にかけて3.89億人が鉄道移動をする見込みだ。■

コメント 中国では人権そのものの概念が違うので西側団体が非難したところで無駄です。まだ顔認識ならかわいいもので次は脳を使ったコンピュータや人体改造兵士が登場するでしょう。いずれも西側では「倫理」のため手が出せない技術ですが、ロシアや中国が何の妨害もなく技術を獲得するのを口を開けて待つしかないのでしょうか。であれば勝敗は決まりですね。

コメント

  1. 中国では既にデザイナーズベイビーが生まれている。
    現在の所、遺伝性疾患対策だがいずれは改良人間(電柱組か)を作るだろう。

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