これまでロシア機が好き放題に対地攻撃していたのですが、この事件で低空飛行を避ける通達が出るなど影響が出ています。これを機会にロシアの蛮行が国際社会で糾弾されるといいのですが、どうせロシアは対応しないでしょうね。War Is Boringの記事です。
A Russian Pilot Died While Attacking Civilians in Syriaシリア一般市民を攻撃したロシアパイロットが殺害された
反乱勢力がロマン・フィリポフ操縦のSu-25を撃墜
Insurgents shot down Roman Filipov's Su-25
撃墜されたSu-25SM識別番号06の尾翼 Feb. 3, 2018. Jaysh An Nasr photo.
2017年12月11日、ウラジミール・プーチン大統領はロシア空軍(VKS)隊員にシリア国内フメメム基地で演説し、中でもシリアからの撤退に触れた部分が注目された。
だがプーチン演説はVKS機材乗員を本国からの交代配備を隠蔽する意図があった。ロシア機は30から40機で変動がない。また2017年11月からロシアは連日最大100回の出撃を行っており、イランが支援する戦闘員集団によるイドリブ東部襲撃を支援している。
ここ二年にわたりロシア空爆はシリア反乱勢力や一般市民を標的にし、反乱分子撃滅を狙う聖戦主義勢力を支援している。
無防備の一般市民には武装反抗の動きはない。そのためVKSパイロットは一層大胆に一般市民攻撃に集中している。Su-25攻撃機が低空から一般市民の車両をロケットや機関銃で攻撃するのがよく目撃されている。2018年2月1日にはSu-25で低空攻撃中に地上砲火が命中する例が現れた。ただし同機はフメメム基地に帰還したと見られる。
その二日後の2月3日にロマン・フィリポフ少佐が操縦するSu-25SMが撃墜された。同機はマアサラン村郊外で移動中の難民を攻撃していた。
同機を撃墜した武器が何だったのかは興味深い点だ。撃墜の二日前に出回った報道ではトルコ支援を受ける反乱勢力がシリア北部でクルド人戦闘員部隊を攻撃したとあり、写真ではロシア製9K38 Igla-3/SA-183地対空ミサイルが映っていた。
フィリポフのSu-25撃墜時の映像が証拠となり、9K38 Igla-3が確かに使われているのが分かる。ただしクルド人部隊から捕獲した9K38なのかは不明だ。
フィリポフ少佐は射出脱出したが捕虜になるのを拒み手りゅう弾自決した。「英雄的行為」と称賛されるが、聖戦主義勢力に断頭されたくなかったのだろう。だが少佐の自殺は無駄になった。該当地区を支配するのは聖戦主義者とは別の勢力だったからだ。
生存していればトルコ経由で交換されていたはずだ。同様の手続きでシリア人パイロット3名が2017年に戻っている。■
この事件で米空軍にも意外な影響が出ていますが、別途お伝えすることにします。
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